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 閉会式の後は、お疲れさまの慰労パーティー。



 パーティー会場は、やっぱり"平和の館"1階大広間。


 会場のテーブルに並んでいるごちそうは、


 ジオーネ名店街によるケータリングの饗宴ですよ。



 両国トップは、すでにお帰りになられました。


 運営の皆さん、ようやく肩の荷が降りたようで、


 リラックスした様子でパーティーを楽しんでます。




「シジマさんも、お疲れさまでした」


 ツェリアさんも、本当にお疲れさまでした。


 でも、スッゴく楽しかったでしょ。



「はいっ、ミナモさんやルルリエさんとのお料理談義、とても楽しかったです」


 それは何よりです、そういうご縁は大切にしましょうね。



「でも、こんなに目立ってしまって大丈夫なのでしょうか」

「私もですけど、シジマさんも……」


 あー、なんちゃってマジシャンするのは今回限りですって。


 もう絶対にあんな派手なことしませんから。



「あら、残念」

「すぐにお城にご招待したかったのに」


 いえいえ、お城なんてタリシュネイア城でこりごりですから。



 って、ツァイシャ女王様!




 ---




 私服姿にカツラとグラサン。


 これで変装してるつもりなのですよ、この女王様。


 雑なお忍びにも程があるでしょ。



 ってか、確かに帰りましたよねっ、


 近衛騎士団に囲まれた立派な馬車で。



「影武者は、王族乙女の嗜みです」

「それに今の私って、素敵な変装、出来ていますよね」


 いや、そんなに気品溢れまくりだと、誰がどう見てもバレバレ。


 そもそも、硬貨に肖像が使われてる時点で、


 国内外問わず、ご尊顔を知らない人はいない有名人ですから。



 おっと、すぐにカミスさんかシェルカさんを呼んでこないと。



「カミスさんは、リノアさんのしっとりハグで昇天してお休み中」

「シェルカさんは、アルゼハルト王と募る話しで馬車の中、ですよ」


 そりゃあかん、えーと、他には誰か……



 シナギさんは……絶賛修羅場中。



 フィナさんは、チミコさんに連れられてパーティー会場のごちそう巡り。



 ……俺、ピンチ!



「女王様、こちらへ」




 ---




 ツェリアさんと女王様が、向こうで何やらひそひそ内緒話し。


 そう、こういう時は、ツェリアさんにお任せするのが賢い夫の正しい選択。


 これこそが俺にとっての、たったひとつの冴えたやり方。


 決して、丸投げでは無いのです。




 ……お話し合いは無事終了の模様。


 何やら、にこにこ笑顔の女王様がこちらへ忍び寄ってきますが。



「今度是非、エルサニア城へいらしてね」

「素敵な旅のお話し、楽しみに待ってます」

「それでは、ごきげんよう」



 女王様、にこにこ笑顔のまま修羅場、


 じゃなくてシナギさんの方へ。



 マジ頑張れ、シナギさん……




 ---




 お疲れさまでした、ツェリアさん。


 女王様とはどういったお話しを?



「シジマさんの旅が穏やかなものであるよう、お力添えしてくださるそうです」

「私たちの事情を真剣に考慮していただいたこと、感謝に堪えません」


 要するに、エルサニア城訪問は確定事項ってことですよね。



「急がずに、旅を楽しんできてくださいね、と」


 ……ありがとうございます、全てツェリアさんのおかげです。


 では、登城の際に必要であろう、素敵なふわふわドレスを調達しましょうね。



「私の勝負服は、このメイドスタイルですっ」


 いえいえ、時々暴れん坊しちゃうツェリアさんには、


 おしとやか乙女御用達のふわふわドレスが必須ですから。



『TPO問わずイチャイチャ!』


 ……チミコさんにも背中の羽が出ないタイプのドレスを用意せねば。


 少しはおしとやかさんになる、かも。



『妖精虐待禁止!』



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