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障子の向こう  作者: 水野うしお
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【七話】父方の祖母 二


私が生まれた時、待望の第一子だったこともあり、父母両方の家族はたいそう喜んでくれたそうだ。

町中でお祭りでも開くのではという程の浮かれっぷりだったと母はよく話していた。


それと同時に、母がよく話してくれることがあった。


私が生まれてすぐ、関西から祖父母と叔母が駆けつけてくれた。可愛い可愛いと顔を覗き込み、どんな子になるのかと祖父と叔母は盛り上がっていたそうだ。


しかし祖母は、母に出産のお祝いの言葉と同時にあんな、と話しかけた。


「この子、〇〇(父)のとってしもたから変なこと言い出すかもしれんけど、受け入れたってな」


母はその時は何を言っているのか分からなかったが、私が成長し、喋れるようになった頃。あの時の言葉をよく思い出すのだそうだった。


「おかんな、幽霊とかって面白半分で聞いたりしてたけど、あんたがよく変なこと言い出してからは怖くなってしまったわ」


と、母は少しだけ恨めしそうに私を見ていた。

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