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障子の向こう  作者: 水野うしお
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【十七話】姓名判断


私の親は良くも悪くもミーハーだと思う。

近所に有名人がいれば車を飛ばして探してみるし、特に好きでもない歌手のライブのチケットを貰えば行ってみたりもする。

そんな母はたまに占いにどっぷりハマる。

常にハマっては無いのだが、スイッチでも入るのだろう、突然風水だの星占いだのを手当り次第見て貰い出すことがある。


これは母が姓名判断にハマった時の話。


私は占いは当たるも八卦当たらぬも八卦。つまり信用していない方だ。占いの言葉ひとつで人生が左右されるのはバカバカしいと思っているし、占いの結果だって万人に当てはまるものを当てずっぽうで言っているだけだと思っている。


しかし、母が姓名判断で私の名前を占ってもらっていた時、誰に相談しても同じ結果を言われると言うのだ。


「娘さんの名前は親から離れると出てる。否が応でも最悪な別れ方をする」


当時の私は母とそこまで仲が良くなかったので、どうせ家庭のことでも話してしまったのだろうと思った。実際、占い師は話術で相手の悩みを聞き出してさも当てたかのように話すのだから。母は口がとても軽い人だったので、そんな事は目に見えていた。

しかし、母は違うと反論した。


「あんたの子供の名前もついでに見るって言われて、紙に名前を書いて出しただけで特に何も話してない。なのにもう四人の占い師に同じことを言われた」


その占い結果が当たったのかはわからないが、私は今現在、母と五年口を聞いていないし、実家にも帰っていない。

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