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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【超短編小説】ボクとご主人様と肉と・・・

作者: 冴木 湊

はじめまして!

初投稿作品です。

ホラー要素というか若干怖い程度なので大丈夫です!

ぜひ、おたのしみください 。

ボクの名前はシロ。

ご主人様はボクに向かってシロって呼ぶからシロ。

ご主人様は、感情の起伏が激しくて普段は優しいんだけど怒ると怖い。

だけどご主人様が怒るときはボクがいけないことをするから。

だけど今日は違った。

ご主人様の帰りが遅い。

おなかがすいた。

そんなことを思っていると玄関のドアが開いた。

いつものご主人様の「ただいまシロ」という言葉が聞こえない。

けれど、おなかがすいていたし、なにせご主人様が帰ってきたことが嬉しくてそんなこと気にもしなかった。

いつものように、ワンワンッと吠えご主人様が帰ってきて嬉しいという感情を伝えるかのように尻尾が意図せずとも大きく左右に振れていた。

けれど、ご主人様からはいつもの優しいにおいはしない。

どちらかというと、ボクを怒っているときと似ている。

けど違う。

怖い。

そして、血の匂いがする。

ご主人様の血ではない。

けれど、人間の血だった。

ご主人様は何かを抱えていた。

人間だった。

ボクのことなんか居ないかのように通り過ぎて行ってキッチンに向かっていった。

わけがわからない。

構ってほしい。

どうしていつもみたいに構ってくれないの?

ボクは、悲しくて悲しくて。

ケージに入っておとなしくしていた。


しばらくすると、だんだんご主人様がいつもの優しいにおいになってきた。

そして、ボクを呼ぶ声。

「シロ~。待たせっちゃってごめんよ?今日からはとびきりおいしいお肉だよ」

声のするキッチンにはさっきまでの人間はいない。

ボクはご主人様の出してくれた肉を食べる。

癖があるけどおいしい。

そして、1か月ほどそのおいしい肉が出てきた。

そしていつも通りのドッグフードに戻った。

けれど、最近だるい。

またあの肉を食べたい。

食べたい。

食べ

食べた。

食べたい。

食べ・・・たい・・・。


最後までありがとうございました。

この小説を書くにあたり、感じ、考え、自分で答えを出すようなものを作りたいと思っておりました。

今回は、シロというわんちゃんとご主人様と表現されている飼い主。

今回は、「ご主人様」について直接的に触れることはせずに感じて考えることができるようにしました。

ご主人様は、サイコパスで人間を殺したものを持ち帰って犬にあげたのか。

はたまた、実験として人肉を食べさせられていたのか。

ご主人様は、事故などの証拠隠滅のために犬に食べさせたのか。


どちらにしても、最終的にはシロが人肉を食べたことによっておかしくなって依存してしまうというエンドでした。

ハッピーエンドが大好きな私ですが、今回はバッドエンドを作りました。


楽しんでくれたならうれしいです!


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