21話 出発!クリームタウンの夜明け
ホイップの森の騒動を解決してクリームタウンに平和が戻った。
「ブレイド!その様子だと随分と激しい戦いだったみたいだね」
「まあな・・・けど、勝ったぜ。スターストーンらしき物を手に入れたよ」
ブレイドはルーノに事の説明をした。
「確かに、スターストーンのかけらみたいだね。気になるのは、何でスザク君がそれを持っていたのか」
気にはなる。ソードマンから見れば、スターブレードに力が戻るのは都合が悪いだろうに。
「もしかして、オレが知らない何かがその剣にあるのか」
スターブレード。一体、なんなんだろうな、この剣は。
旅を続けていればそのうち分かるだろうか。
「あ、戻ってきたぞ!」
クリームタウンの入口で住人たちはブレイドを歓迎している。
いつの間にか、森の外に居たのか。
「英雄だ、英雄のご帰還だー!」
そこには見知った人物も居た。
「老師。来ていたのか」
フーラン老師がクリームタウンに来ていた。
「来ていたのかとは失礼な奴じゃな。まあ良い。この様子だと、旅は順調みたいじゃな」
「スターストーンを一つ手に入れた」
「手に入れたにしては浮かない顔をしているみたいだが」
ブレイドはスザクと戦ったこと、スターブレードに新しい力が手に入ったこと。
そして、スターブレードとは何か。
「なるほどのぉ・・・だが、悪い事ばかりではないぞ。お前さんが持つそのブレイドの力でな」
「コイツが?」
「そうじゃ、調べてわかった事だが、そのスターブレードには聖属性の力があるみたいじゃな」
「聖属性?」
一般的には、魔導士が使う魔法にはいくつかの属性がある。
火、水、雷、風、雷の5属性がそれに該当する。
「聞いたことない属性だな」
「だろうな。一般的には知る者が少ないと言われる属性じゃからな」
チョールが言うに、一般的に言われる5属性は自然界に属する。
聖属性は自然界には属さない。言葉にするには難しいものだが、
言葉で言うならば、生物のプラスに働く感情みたいなものが聖と表現し、
反対にマイナスに働くものが悪属性と言われるものがある。
「・・・よくは分からんが、そういうものということで理解しておく」
スターブレードは、聖属性の力があり、悪属性と対になり、悪属性の力を操るソードマンにとっては
都合の悪いものということなのだろう。
「じゃから、お前さんの友がソードマンに操られているのであれば、聖属性を使いこなして悪属性を斬るんじゃ。そうすれば助けることができるはずじゃ」
「できるだろうか?」
「分からん。お前さんの成長次第じゃないかとワシは思うよ」
「そうか・・・」
安易に出来ると言われるより、ブレイドにとっては自分次第と言われる方が励みになったと感じた。
それよりも、今は目の前の危機を救えた方が良かったのではないだろうか。
その日の夜はクリームタウンではお祭り騒ぎだった。
そして、次の日の朝
クリームタウンの入口にトイが見送りにやってきた。
「ブレイドさん、みなさん、クリームタウンを救ってくれてありがとう!」
「まあ、良かったな、トイ」
「うん、ルーノ。今は感謝の言葉しか言えないけど、いつか恩返ししたいと思う」
「そうか。コイツは将来大物になりそうだな。期待してるぜ」
「うん、頑張るよ」
「ところで、皆さんは次はどこに?」
「そうだな・・・」
「ブレイド達よ、困っているみたいだな」
見知った顔が現れた。
「マーク!?タカイ山のクレバーさんの所に居たんじゃ・・・?」
「ふん、ワガハイがいつまでもあのような場所にいる訳ないだろ」
ブレイドは察した。こりゃあ、逃げたな。
タカイ山の時もそうだが、なかなか無茶するよな、コイツ・・・
「ワガハイを差し置いて、面白そうな敵と戦っているそうではないか。ワガハイもついて行くとしよう」
「断る」
「即答かよ!?」
「別にいいんじゃないの?」
「悪い、クレイン。コイツと協力できる自信がない」
「正直に言うな、お前は」
「とは言え、また無茶な現れ方するかもしれないよ?」
ルーノの言う通り。コイツを野放しにしてまたとんでもないタイミングで現れたりしたら・・・
まあ、いっか・・・
「分かったよ、どうせ断ってもついてくるだろ?」
「流石、ワガハイのライバルだな」
コイツがライバルなのが、人生の汚点かもしれないと思った。
「とりあえず、困ってはいないが、次の目的地の当てもないな」
クレインはタブレットを開いた。
どうやら、ここから西の方に何かお宝情報がありそうだな。西に向かって進んでみるか。
よし、これで目的地は決まったな。
「このタブレット情報に合わせて西の方に行ってみるか。じゃあ、そろそろ行くわ。またな、トイ」
「みんな、お気をつけて!」
一つ目のスターストーンを手に入れて、次の目的地も決まった。
果たして、この先に何が待ち受けているのか。




