18話 トイ!誰もいないクリームタウンで
ポーロの地図アプリによると、クリームタウンに
ソードマンの手下が現れたらしい。
急いで向かった3人だが・・・
ブレイド達がクリームタウンに着いたのは、クロケロ村を出てから3日後だった。
そこは、既に誰もいない廃墟の集まりと化していた。
「遅かったか・・・」
「酷いな。ここまでやるか・・・」
「住人はどうなったのかしら・・・」
まずは生存者がいるかどうかだ。あまり、最悪な状況は考えたくない。
ブレイド達は辺りを探索し始めた。
しかし、探しても探しても人が見当たらない。
「ちょっと待って。ブレイド、クレイン。声が聞こえる」
3人は集中して辺りの音を聴いてみる。
ルーノの言う通りだ。誰かの泣き声が聞こえる。
ブレイドたちは声が聞こえる方へ行ってみた。
1人の男の子が泣いているのを見つけた。
「うっ・・・母さん・・・」
泣いてる男の子を見て、ルーノはすぐに見覚えのある人物だと分かった。
「君、トイなのか・・・?」
「え?ウソ!?」
クリームタウンの宿屋の息子トイ。
ブレイド達がこの村を訪れた時に宿屋で知り合った少年だ。
ルーノに懐いていた。
「もしかして、ルーノ?」
「そうだよ」
「ルーノ、みんな!」
とりあえず、トイを落ち着ける為に休めそうな場所を確保した。
「トイ、落ち着いた?」
「うん、みんな、ありがとう」
「それより、これは一体・・・人が居ないじゃない」
「大変なんだ、母さんたちが、変なやつらに連れて行かれたんだ!」
「変な奴ら・・・ポーロの爺さんのアプリの通りと言うわけか・・・トイ、お前はよく助かったな」
「恥ずかしい話だけど、お腹壊して、トイレに篭ってた・・・」
「まあ、それは災難だったな・・・で、その変な奴らはどこに行ったか分かるか?」
「自信は無いけど、暴れてる奴らから聞こえた会話だと、ここから西のホイップの森って地名が聞こえたけど」
「ちっ、厄介な場所だな。拠点にするには良い場所かもしれないが・・・」
ブレイドが危惧しているホイップの森とは、クリームタウンの人からは迷いの森と恐れられている場所だ。
一度入り!正しいルートを進まないと入口に戻される。
実際に奥がどれくらいなのかさえ、謎の森だ。
「早速、お爺ちゃんの地図アプリが役に立ちそうね」
地図アプリでホイップの森を調べてみると、ある程度の進み方は書いてあるみたいだ。
流石は、情報を重視している人達だ。ブレイド達は感心した。
「よし、2人とも、ホイップの森に行ってみるぞ」
「待って!」
「トイ、どうしたの?」
「僕も一緒に母さんを助けたい!お願い、連れて行って!」
「村に残しておくのも不安だ。一緒に連れて行く方がいいと思うけど、2人はどう思う?」
ブレイドとクレインは頷いた。
危険な戦いになる場所に連れて行くのに抵抗はあるが、
ここに残しておくよりはマシかもしれない。
「分かった。連れて行こうか」
「ありがとう」
「よし、ホイップの森へ急ぐぞ」
ブレイド達は、ホイップの森を目指した。
村人達の安否を信じて。
次回、ホイップの森へ突撃。




