16話 再対決!マラッカ再び
ビール川でクロキと出会う。
更に、ブレイドの居場所を知ったマラッカが現れた!
「おっと、お前達の旅はここまでだ」
「あ、あいつは!」
「あいつッス。カラーズを襲ったマラッカという男は」
「なに!?」
「ていうか、何でここに・・・?」
「ソードマン軍に反抗するブレイド一味。今じゃお前達は我が軍で有名人だ。お前達がこの辺りにいると情報を得て来てみたらビンゴだ。お前達を倒して手柄を上げさせてもらうぜ」
「敵の方からやってきてくれるなんて、飛んで火に入る何とやらね」
「おい、クレイン・・・」
クレインの一言でマラッカはブルブルと体を震わせた。
「どうやら、怒りで攻撃力が上がったみたいだな。お前達、絶対に倒す」
マラッカがブレイド達の方に向かってくる。
「させるかよ」
ブレイドがスターブレードでマラッカの攻撃を防いだ。
「ほお、それがスターブレードか。成程。厄介な武器だな」
マラッカがブーメランを出す。
「こいつでも喰らえ!」
マラッカがブーメランを投げた。当然、戻ってきた。
全員、間一髪で回避した。
「大丈夫か?まさか、武器を使ってくるとは・・・」
「まさか、あんな武器を隠していたとはね。
ブレイド、あれはかなり厄介だよ。一回の攻撃で2回注意しないと」
「分かってる。どう対処したものか・・・」
「大丈夫よ。ここは私が」
「無駄だ。この攻撃の対処ができるならやってみるがいい」
「別に攻撃の対処は必要ないわ」
そう言うと、クレインが指をパチンとした。
すると、マラッカの動きが止まった。
「う、動けない・・・なんだこの技は・・・」
「雷属性の魔法、ラビスパーク。相手の動きを止める攻撃魔法。威力はないけど、かなり痺れるから効果は100%よ」
マラッカは動こうとしたが、動くことができない。
「バカな。そんなことが・・・」
「あまり甘く見ないことね。2人共、今がチャンスよ」
ブレイドとルーノが自分の武器で攻撃。
マラッカの急所に当たった。
ブレイド達はマラッカを倒した。
「まあ、こんなもんか」
「これが、ブレイドさん達の力ッスか・・・」
クロキは自分が苦戦した敵をこうもあっさりと倒すとは。
3人のチームワークの良さに改めて驚いた。
「さて、カラーズへ向かうか」
「驚いたね。まさかマラッカを倒すとは」
目の前に現れた人物に4人は目を疑った。
「ど、どういうことッス!?テバス、どうしてここに?」
ブレイドはすぐにこの状況を察した。
「待て。こいつもスザクと同じ雰囲気を感じる」
「流石に、アンタ達はすぐに察したか」
状況が理解できないクロキにクレインが説明した。
「彼は貴方の知ってるテバス君ではないわ。ソードマンの力で敵として操られてるんだわ」
「そ、そんな・・・」
このまま、テバスとの戦いとなるのかと思った。
「今は戦いはやめておくよ。君たちと戦ってもメリットはないからね」
「随分と甘く見られたものだな」
「戦ってみるかい?」
ブレイドは剣を構えようとした。
ルーノが止めた。
「分かったよ。今のオレが戦うと負けるってことだな」
「分かってくれて助かるよ、ブレイド」
「へえ、意外とクールじゃん。まあ、君達と本気で戦える日を楽しみにしてるよ」
そう言うと、テバスは消えていった。
「ブレイドさん、どうして戦わなかったッスか?」
「今、彼の挑発に乗っていたら、隠れている他の敵にやられていた。かなりの数、潜んでいたようだ」
「そういうこと。あのまま戦ってたら、戦えていたとしても、数で負けてた可能性があった。連戦できる程こちらの体力も残ってなかったし」
クロキは感心した。
そこまで、状況を把握していたことにスゴいと思った。
そして、クロキは決心した。
「ブレイドさん、オレッチも一緒に行きたいッス。テバスはオレッチ自身で助けたいッス」
これを拒む理由は無かった。
戦力が増えるのは大歓迎だ。
「じゃあ、一緒に行くか、クロキ」
「ありがとうッス」
クロキが仲間になった。
新たな仲間を加えて、ブレイド達はクロケロ湖を目指した。