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敗北から始まる!ブレイドの冒険物語  作者: 旅立 マス
3章 クロケロ地方
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13話 対決!強敵ゴブリンを倒せ

ブレイドはスターブレードを構え、ルーノとクレインも戦闘体制に入った。

「ここは俺たちが防ぐ。あんたは急いで逃げろ!」

「す、すまない!」


倒れていた冒険者を逃がし、ブレイドたちは目の前のゴブリン集団に立ち向かう。

「放置したらセントラルシティにも被害が出るわ。先制攻撃あるのみね!サンダー!」


クレインが雷属性の魔法を放つ。水から現れたゴブリンたちは濡れているため、雷が有効だと判断したのだ。しかし――。

「効かない!? どうして?」

「普通のゴブリンなら倒せるはずなのに、明らかに違うね。強化されてる?」


ゴブリンの一体が殴りかかり、その一撃で地面が大きく割れる。

「くっ、なんて威力だ!」


さらに複数のゴブリンが攻撃を仕掛けてくる。ブレイドは即座に防御魔法を展開した。

「スターシールド!」


魔法のドームが攻撃を受け止める。

「ブレイド、そんな技いつ覚えたの?」

「スターブレードを手に入れてからだ。だが、これがいつまで持つか……」


ゴブリンたちの激しい攻撃により、シールドに亀裂が入る。

「ブレイド!亀裂が!」

「くっ……だったら反撃だ!」


ブレイドはスターブレードを振るうが、ゴブリンにほとんどダメージを与えられない。

「なぜ効かない!?」

「まだ剣の力を完全に引き出せていないんだ!」


状況は絶望的かと思われたが、ブレイドは深く目を閉じ、集中を始めた。ゴブリンたちが迫る中、スターブレードが突如輝き始める。そして、剣を振り下ろすと――。


「やった、一撃で倒した!」

「凄い!これがスターブレードの本当の力なの?」


ブレイドは剣の光属性に気づき、弱点を見抜く。

「クレイン、あいつらの弱点は光だ。光魔法で攻撃しろ!」

「了解!」


ルーノも魔法銃に光属性を付与し、次々とゴブリンを撃破していく。弱点を突いたことで形勢は逆転。3人は無事ゴブリン集団を全滅させた。


「ふう、なんとかなったね」

「俺たちの勝ちだな」

「助かったわ……」


3人はハイタッチを交わし、勝利を喜ぶ。しかし、ブレイドはまだ疑問を抱いていた。

「どうしてこんな強いゴブリンが現れたんだ?侵略を企むソードマンと関係があるのか?」


クレインも首を傾げる。

「偶然とは思えないわね。でも、それを確かめるにはもっと情報が必要よ」


その時、ルーノが耳を澄ませた。

「ところで、変な音がしない?」

「音?」


ゴウゴウという轟音が近づいてくる。3人が振り返ると、目の前には激流が押し寄せていた。


「げ、水だ!」

「なんでこんなところに!?」

「原因はこれだ!」


ルーノが指差した先には、水門のスイッチが押されている。どうやら、戦闘中に誤って触れてしまったらしい。


「嘘だろ!?」


激流に飲まれ、ブレイドたちはセントラル水路からビール川へと流されていく――。

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