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敗北から始まる!ブレイドの冒険物語  作者: 旅立 マス
3章 クロケロ地方
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12話 セントラル水路!異常に強いゴブリン現る

スターストーンを求める旅が始まった。

星の国を出発したブレイドたちは、まずセントラルタウンへ戻ってきた。


「さて、これからどこへ向かう?」

「スターストーンのかけらを集めるって、思った以上に骨が折れそうね」


ソードマンの部下が持っているとなれば、その部下たちがどこにいるのかすら分からない。途方に暮れる一行に、ふとクレインが声を上げた。


「そうだ!お爺ちゃんのところに行けば、何か分かるかも!」

「クラインのお爺ちゃんって、ポーロの爺さんか?」

「うん!」


クレインの祖父、ポーロ・プライドは、サン大陸最大の新聞社「プライドニュース」の会長を務める人物だ。膨大な情報網を駆使して会社を拡大した実績を持ち、今は会長職に退いているものの、その情報ネットワークは今なお健在。彼なら冒険のヒントを提供してくれるかもしれない。


「確か、セントラルタウンから南に向かったクロケロ湖の近くにあるクロケロ村に会社があるはずだよ」


行き先が決まり、一行は出発の準備を整えた。だが、目的地に向かう途中の川沿いで、クレインが足を止める。


「あ、そういえばクロケロ湖へ行くにはここを通らなきゃだめなんだっけ……」


目の前には川と洞窟が広がっている。


「ここはセントラル水路ね。つい先日、モンスター騒動があったって話を聞いたわ」

「モンスター騒動?」

「私があなたたちと合流する前、ここを通ったんだけど、その後、凶暴化したモンスターが現れたらしいのよ」


「凶暴化したモンスター?どういうことだ?」


「一匹倒すのも苦労するくらい強いゴブリンの集団が出たんだって」

「ゴブリン?冒険初心者でも倒せるモンスターだろう?なんでそんな話になるんだ?」


疑問を抱きつつも、真相を確かめるべく3人はセントラル水路へ足を踏み入れた。


セントラル水路


中は不気味な静けさに包まれていた。人通りが減った影響か、異様な空気が漂っている。


「さて、その強いゴブリンとやらはどこにいるんだ?」

「できれば私は出会いたくないわね、そんな危険なモンスター」

「どちらにしても油断は禁物だよ。ブレイド、クレイン、気をつけて」


慎重に進む3人だが、今のところゴブリンどころか他のモンスターの気配すらない。


「全然出てくる気配がないな」

「騒動はもう収まったんじゃないかしら?」


「いや、ちょっと待って!あそこに人が倒れてる!」


ルーノが指さした先に、冒険者らしき人物が倒れていた。急いで駆け寄ると、どうやら気絶しているようだ。


「おい、大丈夫か?」


ブレイドの声に反応して、冒険者が目を開けた。


「……あれ?生きてるのか……?」

「ああ、お前は無事だ。何があった?」

「わ、分からない……。ゴブリンに襲われたんだが、あいつら、異常に強くて……」


「異常に強いゴブリンか……。噂は本当らしいな」


その時、水面がざわつき、何かが現れた。


「おい、あれを見ろ!」


水の中から姿を現したのは、複数のゴブリンたち。だが、普通のゴブリンとは明らかに違う。目つきが鋭く、体つきも一回り大きい。


「こ、こいつだ!こいつに襲われたんだ!」


助けた冒険者が恐怖で震えながら叫ぶ。さらに、ゴブリンは次々と現れ、数が増えていく。


「し、集団で現れやがった……!」

「この場を切り抜けるには戦うしかなさそうだね!」


「丁度いい、スターブレードの力を試してやる!」


ブレイドは剣を構えた。だが、ゴブリンの数と異様な雰囲気に、戦いが容易ではないことを悟る。


「さて、どう切り抜けるか……!」

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