11話 旅立ち!ブレイド達の大冒険
ブレイドは剣を手にして神殿から出た。仲間たちが外で待っていた。
「ブレイド!」
ルーノが駆け寄る。フーランは、すでに事情を知っているかのように静かに言った。
「どうやら無事にその剣を手に入れたようじゃな」
「はい」
クレインがスターブレイドを興味深そうに眺める。
「へぇ、これがスターブレイドか。ブレイドにピッタリな武器って感じね」
「これがあれば、ソードマンに勝てるのか?」
「いや、そう簡単な話じゃないみたいだ」
ブレイドは神殿での出来事を仲間たちに話した。謎の声、スターストーンの重要性、そしてソードマンがスターストーンを扱えない理由について。
「それってどういうこと?」クラインが首をかしげる。
ブレイドは説明を続けた。
「スターストーンは、スターブレイドが無いとただの石ころらしい。だからソードマンが持ってても役に立たない。けど、奴にとってはスターブレードが邪魔なんだ。だから、スターストーンを砕いて、部下たちに守らせてるらしい」
ルーノが昔の史実を思い出したように口を開く。
「けど、昔もスターストーンを使って世界征服しようとしたんじゃ?」
「いや、あの時はソードマンもスターブレードに匹敵する武器を持ってたんだ。けど、ロックがその武器を壊したって話だ」
クラインが腕を組んで考え込む。
「じゃあ、なんで使えもしないものをわざわざ盗んだのかしら?」
ブレイドは神殿で聞いた話を思い出しながら答えた。
「スターブレードの力を封じるためだ。俺たちがスターストーンを集めて、剣の力を引き出せないようにするために、奴はかけらを13個に分けて、部下たちに守らせてるんだ」
「13個も! 随分バラバラにされたわね…」クレインが驚いた声を上げる。
「それにしても、どこにあるのか手がかりは?」ルーノが尋ねる。
ブレイドは剣を見つめて肩をすくめた。
「…ちなみに、この剣に探知機みたいな機能があれば助かるんだけどな」
「そんな都合の良い機能があるわけないでしょ」クレインが呆れたように返す。
フーランが静かに口を開いた。
「確かに探知機はないが、奴が世界征服を進める以上、どこかで動きがあるはずじゃ。その時には奴の部下も姿を見せるだろう」
「つまり、奴らの動きを待つしかないってことか。やれやれ、大変な旅になりそうだな…」ブレイドがため息をつく。
こうして、ブレイド、ルーノ、クレインの長い冒険の旅が始まった。スターブレイドの力を取り戻し、ソードマンを倒すために。どんな試練が待ち受けているのか――3人は星の国を後にし、新たな旅路へと踏み出したのだった。