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敗北から始まる!ブレイドの冒険物語  作者: 旅立 マス
2章 戦士のかけら
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11話 旅立ち!ブレイド達の大冒険

ブレイドは剣を手にして神殿から出た。仲間たちが外で待っていた。

「ブレイド!」

ルーノが駆け寄る。フーランは、すでに事情を知っているかのように静かに言った。

「どうやら無事にその剣を手に入れたようじゃな」

「はい」


クレインがスターブレイドを興味深そうに眺める。

「へぇ、これがスターブレイドか。ブレイドにピッタリな武器って感じね」

「これがあれば、ソードマンに勝てるのか?」

「いや、そう簡単な話じゃないみたいだ」


ブレイドは神殿での出来事を仲間たちに話した。謎の声、スターストーンの重要性、そしてソードマンがスターストーンを扱えない理由について。


「それってどういうこと?」クラインが首をかしげる。


ブレイドは説明を続けた。

「スターストーンは、スターブレイドが無いとただの石ころらしい。だからソードマンが持ってても役に立たない。けど、奴にとってはスターブレードが邪魔なんだ。だから、スターストーンを砕いて、部下たちに守らせてるらしい」


ルーノが昔の史実を思い出したように口を開く。

「けど、昔もスターストーンを使って世界征服しようとしたんじゃ?」

「いや、あの時はソードマンもスターブレードに匹敵する武器を持ってたんだ。けど、ロックがその武器を壊したって話だ」


クラインが腕を組んで考え込む。

「じゃあ、なんで使えもしないものをわざわざ盗んだのかしら?」


ブレイドは神殿で聞いた話を思い出しながら答えた。

「スターブレードの力を封じるためだ。俺たちがスターストーンを集めて、剣の力を引き出せないようにするために、奴はかけらを13個に分けて、部下たちに守らせてるんだ」


「13個も! 随分バラバラにされたわね…」クレインが驚いた声を上げる。


「それにしても、どこにあるのか手がかりは?」ルーノが尋ねる。


ブレイドは剣を見つめて肩をすくめた。

「…ちなみに、この剣に探知機みたいな機能があれば助かるんだけどな」

「そんな都合の良い機能があるわけないでしょ」クレインが呆れたように返す。


フーランが静かに口を開いた。

「確かに探知機はないが、奴が世界征服を進める以上、どこかで動きがあるはずじゃ。その時には奴の部下も姿を見せるだろう」


「つまり、奴らの動きを待つしかないってことか。やれやれ、大変な旅になりそうだな…」ブレイドがため息をつく。


こうして、ブレイド、ルーノ、クレインの長い冒険の旅が始まった。スターブレイドの力を取り戻し、ソードマンを倒すために。どんな試練が待ち受けているのか――3人は星の国を後にし、新たな旅路へと踏み出したのだった。

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