今度こそ!夏だ!水着だ!おいかけっこだ! 1
はあ、はあ、何とか逃げ出せた。これでウヤムヤに出来たかな。できてるといいな。
「早く真由美の所に行かなきゃ」
また変なフラグが立ってなきゃいいんだけど。
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「UFO、UFO… って何?」
「UFOとは何だ? 勇者ケント」
「いませんね」
「やられた! でもまだ村にいるわ! それよりスケさん4戦目の判定は?」
「論理的に考えて6手目で勇者ケントの勝ちが確定、これで勇者ケントの4連勝です」
「初めての敗北… ショックで取り乱しちゃったけどコレで決まりね。こうなったらもう… 結婚するしかない!!!」
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「な… 懐かしい… においがする…」
「つめたーい! しょっぱーい! ほらローザも入ろうよー! 気持ちいいよー?」
「服はちゃんと片付けなさいよー、全く…」
ずっと山際にいたからリラもカティーも大喜びね。大急ぎで服を脱ぎ捨てて海に飛び込んで。みんな朝から下に水着きちゃって遊ぶ気まんまんなんだから。
でも、リラは海なんか来たことないし、カティーは海の向こうから来たんだもん、当然かー。たまにはこんなお楽しみもないとね。よーし! ローザお姉さんもイッチョ行きますか!
「行くぜー! どばーん! ガボ!ガボガボ! からい、しょっぺー、目にしみるー!」
「うわザッコ」
「なんだとリラ、くらえー! バシャバシャー」
「キャーッ!」
川ではモンスターが出て大変な事になっちまったからねー。仕切り直しだ。遊び倒さないとな。
しかし本当にキレイだねー。真っ青な澄んだ水に上向きにゆったり浮かぶと、真っ青な空に眩しい太陽。ジリジリと熱い日差しに焼ける肌を冷ましてくれる水が心地良い。
「ケンちゃん遅いね〜」
「ま… 真由美も…」
リラとカティーは2人が来てないのが少し寂しいみたい。やっぱり大勢で遊んだ方が楽しいよね。
「あの子、誰かな?」
リラが指差す方を見ると、浜辺でワンピースを着た小さな女の子が1人で海を見ていた。つば広の帽子がオシャレ。服も帽子も白地に細かい虹色の水玉模様。夏の日差しにキラキラ輝いてキレイ。こんな柄は見たことないな。いいトコのお嬢さんかねー。カティーより小さいから10歳くらい? もっとちっちゃいかな?
「おおー、あの子ボール持ってるよー」
「に… 2個あるね…」
腰の両側に黒いボールを2個持って。これはアレだねー。友達と遊ぶ約束したのに誰も来てないってか? 小さい子だから場所を間違えたか時間を間違えたか。あるあるだねー。ここはお姉さんが何とかしてあげないとね。
「よーし、一緒に遊んであげようぜ」
「おー!」
「ぉ… ぉー」
勇者ケント「今度こそ本当にやるんだろうな。おいかけっこ」
ゆきひろ 「やりますやります無茶苦茶やりますスッゲーやるから!」
勇者ケント「誰と?」
ゆきひろ 「…」
勇者ケント「なぜ黙る」
ゆきひろ 「美少女(人間でない」
勇者ケント「またかーーーっ!」




