夏だ!水着だ!おいかけっこだ! 5
俺は村の女の子達をほっぽり出して浜の船の間に逃げ込んだ。参った参った。いやオールで殴られたのはいいんだよ勇者の証には物理打撃無効あるしね。問題は村娘がゾロゾロ出て来た方だよ。
このゲーム世界なんだけど『レアカードを集めながらNPCの彼女、つまり俺の場合は真由美を育成し、2人っきりで冒険するイチャラブ恋愛SLカードバトルG』って言ってたよね、清水のおじさんは。
だけど実際には何コレ? アルケー村だけで3人、この村では7〜8人の女の子がゾロゾロ出て来ちゃってさ。真由美と2人っきりになれるチャンスが中々ないんですけど?
システム的にはどっちかと言うと『どきどきメモリアル』略して『どきメモ』系の恋愛SLGの回転寿司システムに近い物を感じる。
文化祭のポスターを見てたら女の子が声を掛けて来る。道を歩いてたら交通事故にあいかかった女の子を助ける。喫茶店に入れば踏み台から足を踏み外した女の子が落ちてきて顔にオッパイが押し付けられる。角を曲がれば食パンをくわえた転校生とぶつかってパンツが見える。
1日2日で十人くらいの美少女と知り合いになり、回転寿司みたいに美味しいイベントがクルクル回って来て、複数の美少女を掛け持ちしてフラグを立てまくる。アレよアレ。
このタイプのゲームは2股3股どころ10股くらい当たり前。『ナントカ太極拳』とかいうゲームでは普通にプレイすると自動的に12股になるらしい。
それはまだいい方で、恋愛ADVの『スクイズ』に至ってはヒロインとサブヒロインがナタと包丁で切り付け合うという正に修羅場な展開。アニメ版の『ひどいよ!』からの主人公惨殺、『中に誰もいませんよ』『ナイスボート』は伝説だ。
もし清水のおじさんが茶目っ気を出してあんなバッドエンドを作ってたら、俺も『みんなの誠』みたいに首だけになり真由美に抱かれてナイスボートで補陀落渡海に出港してしまう!
「おーい、丁度良かった。この船を見せたかったんだ。どうだ、良い船だろう」
ひいぃぃぃ〜〜〜! ナイスボートが何十隻も!




