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幼馴染のツンツンな委員長が、異世界では俺にデレデレなんです  作者: 松林ゆきひろ
クラーケン討伐イベント、はっじまーるよー!
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海だ!水着だ!おいかけっこだ! 2

「という訳でこの漁村のシンボルであるクラーケン様を擬人化した美少女キャラで村興(むらおこ)しをする事になったんじゃ」

「でもアレまずくないですか? 版権的に」


「髪の色は地中海の澄み切った青、そしてこの村で屋根に塗っているマリンブルーをイメージした空色ですじゃ」

「そこもマズさ倍増ポイントですよ?」


 アニメ絵の立て看板だらけのアヤシゲな建物の中は漁協の海産物即売所になっていた。村長の話によると2階は漁協事務所になっているらしい。


 スルメ、塩辛、イカ魚醤に混じって堂々と売られていたのは、立て看板と同じ萌えキャラのフィギュアにポスターに書類挟み。


 奥はイカ加工品の工場見学コースになっていて、同じキャラの案内ポップが立っている。


 俺達は即売所と見学コースの間にある中庭の試食コーナーに置かれたテーブルに案内された。


 試食品をつまみながら聞いた話をまとめると、この漁村を都市(ポリス)の金持ちにビーチリゾートの別荘地として分譲し、金を落として貰おうと画策したのだが『モンスターが出没する危険な浜辺』との噂が立ち、失敗したらしい。


 そこで当のモンスターを萌えキャラ化して逆に観光資源化しようって作戦を思い付いたとの事。しかしそのキャラ、どう見ても漫画やアニメで見た記憶が…


「ちょっと待てや! 俺ら青年団が知恵を絞って考えた画期的なオリジナル新キャラの何がマズいんじゃ他所(よそ)モンが!」


「語尾は『でなイカ?』と『でゲソ』が口癖という設定にしてキャラ立てもしてある。村の寄り合いで徹夜で考えたんじゃ。こんな斬新なオリジナルキャラが他の村にあるもんか!」


「何でソコ日本語のダジャレなの? ってかそういうキャラいるから!」

「ねえケンちゃん、そんなのいたっけ?」

「アニメ化もされてるよ。それも2期まで」

「そうなの?」

「ゲーセンのクレーンゲームのプライズにもなったし。ほら我楽多堂の壁掛け時計とか」


「あー、あー、あったあった! そのまんま」

先生(エリクト)ならコッチが本家だって言うだろうけどさー」

「『美少女擬人化の起源はギリシャにあり!』どう?」

「真由美似てるー」

「何でもかんでもギリシャが起源だもんねー」

「でもこのままじゃ版権無視のニセモノ村だよ〜」


「そんなん納得できるか!」

「おいおい、勇者殿は俺らァと違ってあちこちの村や都市(ポリス)見聞(みき)きしとる。その勇者殿が2番煎じと言うならそうなんだろう」

 おっ、このオッさんは話が通じそうだ。


「だけどよう… (おや)っさん」

「いいから手前(テメー)らはキャラデザを練り直して来い! 勇者殿に喧嘩売ってんじゃネェ!」

「はいぃ〜〜〜〜〜」


「この村にも親っさん的な人がいるのね?」

「みたいだね」

「済まねえな。若いモンは血の気が多くてイカん」

 ちょっとノリは違うようだ。


「コイツは浜で唯一の漁師小屋をやっとっての。勇者様御一行にはソコの2階に泊まって(もら)手筈(てはず)になっとる」

「親っさんと呼んでくれなイカ?」

 だからそのパクリはやめい。





【大賢者エリクトニウスのギリシャまめ知識】

大賢者エリクト「擬人化の起源はギリシャ神話にあり! そもそも anthropomorphism(擬人化)の語源は古典ギリシャ語の ἄνθρωπος (ánthrōpos, “人間”) + μορφή (morphḗ, “姿”)なのです!」

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