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幼馴染のツンツンな委員長が、異世界では俺にデレデレなんです  作者: 松林ゆきひろ
クラーケン討伐イベント、はっじまーるよー!
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海だ!水着だ!おいかけっこだ! 1

「冒険者ギルドで(もら)った地図だと、もう少し先の村だな」


「ケン坊、(しお)の香りがして来たぜ」

「わくわく、わくわく」

「早く… 泳ぎたいです…」

「ちょっと3人ともー、遊びに来たんじゃないのよ」


 ローザ、リラ、カティー、花の3人娘は泳ぐ気まんまんでノッリノリだ。逆に真由美の方は委員長スイッチが入ったのか引率の先生みたいなノリ。まるで小学校の遠足みたい。


 梅雨明け前の6月後半にコッチの世界に流され、経験値稼ぎをしている間にいつの間にか8月に突入。季節はもう真夏だ。


 最速で経験値を稼いで冥王を倒し、エンディングとスタッフロールを見て日本に帰る、という俺の作戦は見事に破綻した。


 だがしかし! 幸いにも日本の高校は夏休みに突入。出席日数的には10数日の不足で夏休みに入ったワケ。8月のうちに冥王を倒して帰れば留年や退学は回避できるハズ!

 1学期の期末テストと夏休みの宿題? ソコは忘れようよトホホ…


「そういえば日本では私達が駆け落ちしたまま夏休みになっちゃったのか〜」

「は?」

 なぜそうなるのか意味がワカラナイよ真由美。

「だって若い高校生の男女が同時に失踪したのよ〜 普通に考えたら駆け落ちよね〜 イヤン」

 何故(なぜ)照れ(デレ)る。


「確かにそれはあるねー。ケン坊達のいた異世界では若い2人が手に手を取って失踪した事になってんだな」

 ローザさん不安を(あお)る発言は(つつし)んで下さい。

「2人っきりでお泊りして、あんな事やそんな事をしてるって思われてるね!」

 リラまで何ちゅー事を! いや確かに2人でお泊りはしてるけど! 寸前まで行ったけど! 何度も!

「フ… フケツ…」

 いや未遂だから!


 くぁ〜確かにソレはマズい! 進学や就職にも決定的に差しつかえる! これは何としても夏休み中にゲームクリアして日本に帰還しなければ!


「みんな急げ! そこの十字路を真っ直ぐ行けば浜、右に曲がると依頼主の漁協だ! イカの像が目印だから見逃すなよ!」

 俺はみんなを先導して角を曲がった。そこに立っていたのはクラーケンの像…

 ではなくアニメ絵の美少女キャラの立て看板だった。

「は?」


 その向こうには海に向かう斜面に建てられた白い漆喰(しっくい)の壁の家々。同じく純白の、石灰岩で出来た階段。

 そのイカにも地中海風な純白のオシャレ空間に、いくつものアニメ絵の立て看とは何とまあシュールなこと。美少女キャラは白いワンピースを着て、触手みたいなアホ毛が何本も生えている。


「マニアがいるんかな?」

 立て看は3軒目の少し大きい屋敷に集中して置いてある。大きさも様々ならポーズも色々。特に指先の無意味なポーズは萌絵の基礎が良くわワカっている。だが今は関わっている場合ではない!

 玄関口の脇には何と高さ4〜5メートルのアニメ立て看。 これは尋常ではない!


「あの…」

 ヤバい立て看だらけのヤバい屋敷を足早に通り過ぎようとした俺に、しかし誰かが声をかけ呼び止めた。

 声の方には… 背の低い腰の曲がった老人。しかしこのオタ屋敷の関係者ならソレなりの人物に違いない。ここはスルー。

「勇者ケント様御一行で?」

「ナゼそれを…」

「お待ちしておりました。ワシはこの村の村長ですじゃ。漁協の組合長も兼任しとります。さ、どうぞこちらへ」


 そう言うと老人はヤバいオタ屋敷の玄関にヨボヨボヨロヨロと入って行った


「え… え?」

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