あやめ先生のひみつ
「あ〜 長かった〜」
しまった校長室から出るなりホンネが。
「ふふふ、校長先生、変わらないわね。懐かしいわ」
「先生、卒業生なんですか?」
「清水さん、教育実習は出身校でやるのよ。終わったらすぐ教員試験。1次試験が7月で2次試験が8月ね。合格したら面接。来年4月には本物の先生かな〜?」
「夏休みなし? 俺ムリだわ〜」
「綾女って少し古風な気がするんですけど、理由があるんですか?」
無視かい。
「ふふ、さくらちゃんがそれ言う? 私が『あ』で始まって3文字、弟が『い』で始まって3文字」
「でも方向性あってませんよね?」
部長の奴、さっきから何で首を捻ってるんだ? 何かおかしいとこでもあるかなあ?
「実は綾女って名前には秘密があるの。解けるかしら?」
「解いたら何か御褒美貰えます?」
「いいわよ」
先生が軽いウエーブのかかった髪を左手でかきあげて俺の不躾な質問に即答すると、真由美は顔を真っ赤にして俺の右腕にしがみ付いた。
「ケンちゃんのスケベ! そんなの許可できません。委員長として!」
「ええ? 濡れ衣だよ〜」
「男子の考える事なんてお見通しよね〜 エッチ〜」
飯田さんまで左腕に。何で?
「うふふ。だけど私がいなくなるまでに解けなかったら、私にも御褒美ちょうだいね、約束よ。さあもうすぐ教室。このまま行きましょう」
「待って! このままだとマズいマズいマズいー」




