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幼馴染のツンツンな委員長が、異世界では俺にデレデレなんです  作者: 松林ゆきひろ
俺と真由美の俺的に残念ではない学園生活
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3年ぶりに2人で登校 2

「ケ… ケンちゃん?」

「はい? ひへ? わわっ」

 玄関を出た俺は真由美の声に振り返って思わず変な声を出してしまった。俺があわてて、知らない間に握り締めていた真由美の手をパッと離すと、真由美は恥ずかしそうに頬を赤くして、さっきまで俺が握っていた右手の指を胸元に添えて、左手で握り締めた。


 くーっ、いい! タマラン! 確かに中学入学初日までは毎日のように真由美の手を引いていた。しかし当時の2人にとって、それは余りにも当たり前の事で。こんな嬉し恥ずかしなリアクションは一度もなかった。こんな姿を見られただけでも、この3年間の苦しみが笑って許せるってもんだ!


「あ… アイツらはいないみたいだね」

 自転車の荷台にカバンを縛り付けてっと… その間に真由美が自分の自転車を押して来て、ニッコリ笑って言う。

「さあ行こう」


 さあ行こう… さあ行こう… さあ行こう…


 いい! もう全てがタマラン! たった1日で昨日の朝とはエラい違いだ。

 真由美は昨日とは打って変わって落ち着いた雰囲気で。まるで俺との時間を少しでも長く楽しみたいとでもいうように、ゆっくりと自転車を漕ぐ。

「き… 昨日は、ありがとう」

「え… っと」

「助けてくれた」

「あ… うん」

 お互いに話が弾まない、うーん。3年ぶりだもんな。そうだ! アレを言わなきゃいけないんだった。

「それより俺、謝らなきゃいけない事があってさ」

「何?」

「中1の時『関係ない』って言っだろ。アレ。あの後、真由美に何回も関係ないって言われてムカついたりしてさ、それで気付いたんだ。もしかしたら真由美も嫌だったんじゃないかって。だからゴメン!」

 真由美は自転車を漕ぐ足を止め、黙って顔を向こうに向けて少し俯向いた。しばらくそうしていたが、俺が唾をゴクリと飲み込んで声をかけようとした丁度その時、小さく呟いた。

「やっと、気付いたの?」


 真由美はうつむいて肩を震わせている。

 お… 怒ってらっしゃる?

 俺は真由美の前に回り込んで顔を覗き込み、早口で言い訳をした。

「あの頃は、あんなの大した事ないって思ってて!何日かしたら元の関係に戻ると思って! だから…」

 あれ? 真由美の口元はωの文字みたいに両側が上がっている。それで肩を震わせてるって事は。


「あーっ!」

「ぷふーーーーーっ! 仕返し大成功ー!」

「お前ーーっ!」

「ケンちゃんが悪いんだよー? すぐ謝るって思ったら、ほったらかしなんだもん」

「だからって」

 真由美は少し首を傾げ、下から俺の顔を除き込んで言う。

「しかも2年目あたりから完全に忘れてたでしょー?」

「うぐうっ」

「忘れてたよね?」

「すっ… スミマセンでした…」

 真由美はクルッと向こうを向いて言う。

「あはは、もういいよ。私ね、昨日の件で思ったんだ。3年も意地を張ってて損したって。だからもうやめた、意地を張るの」


 ふう… 助かった。


「でも、まだ色々忘れてるよねー、ケンちゃん」

「え?」

「たとえばー、私の誕生日は何日でしょう?」


 ええーーーーーっ!


はい、思い出せるひとー

【ヒント】全部読み直しても書いてないし伏線もナシ


思い出せなくて焦る気持ちをみんなで共有してみましょう。

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