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勇者ケント捕獲作戦4

「やっぱりオレ達で止めるしかねぇ、追うぞ」

先生(エリクト)は? 気絶してる!」

「起こしても役に立たないから置いて行くぞ」

『対象 を ロスト しました』

「ああクソッ!」

「どうしたの?」

「勇者の証にインストールした勇者ナビからアイツの証の反応が消えた」

「えっ、どうして?」

「電源を切ったんだ。さっきのナビ音声で気付きやがったな」

「切れるんだ… 電源」

「電源ボタン長押しで切れる。常識だろ? 電源が切れた証はGPS座標を発信しないから追えねぇ」

「じ… じーぴーえす?」

「エリクトが神殿で見た古代聖典にはそう書いてあったらしい。意味はワカラン。クソが! どっちに逃げた!」

「俺にはわかるぜ」

「ストーカー真由美か」

「アイツは子猫亭に戻る」

「根拠は何?」

「女のカンだ」

「いー加減な事ぬかすとシメるぞゴルァ」

「いえ、私もそう思います」眼鏡クイッ

「だから根拠は何だカス」

「勇者ケントはここまで大勢の女を落としながら一度も性欲を爆発させていません」

「おばーちゃんや〜幼女や〜美少年や〜材木や〜岩石まじってるけどね〜」

「恐らく本能的に自身の変調を察して動物的な帰巣(きそう)本能が働いているのでしょう」

「なら行く先は」

「子猫亭です」

「ケンちゃんの匂いも村に向かってるよ」

「リラお姉ちゃん、ケント兄ちゃんが帰るかもだから子猫亭で待ってるって」

「いかん、襲われるぞ。急げ!」



 村に向かう道を走りながらヤオチュが言う。

「もうこうなったら俺達で止めるぞ」

「ヤオチュがバフ効かせて蹴り飛ばせば止められる計算ですが」眼鏡クイッ

「そしたら即死だ!」

「ダメよ却下!」

「さっきエリクトが言ってた気絶でヤる!」

「攻撃力は低くていいから手数を増やして気絶値を蓄積させるのね」

「外したら~ ケンちゃんの~ 魅力999と~ テクニック999で~ 返り討ちね~」

「チャンスは一度きり。全員でやるぞ! 気絶させたらマユミ、お前がパラメーターを再配分するんだ」

「ハイ!」




「本体マユミ聞いて下さい」眼鏡クイッ

「どうしたの耳元で。みんなに言えない事?」

「ええ。もっと小声で。この作戦は失敗します」

「どうして?」

「ボーナスパラメーターの配分は恐らく開始時のみ。1回やったら固定で変更できないと推定します」

「ダメじゃないソレ」

「ええ。しかし確認はしないと。ですからこれをプランAとし、失敗したら速やかにプランBを発動しましょう。もう元には戻せない前提で」

「どんな作戦?」

「小動物は餌を安全な巣に持ち帰って食べます。自身の変調に漠然とした不安を抱える彼にとって安全な巣とは本体真由美(あなた)と共に過ごした愛の巣…」

「子猫亭204号室!」

「そこで彼の性欲は爆発する。それを受け止めるのは誰ですか。リラですか、ローザですか、カティーですか?」

「そんなの許せない…」

「それは真由美(あなた)です。もうやるしかありません」

「ケンちゃんの… 彼女として!」




「な… 何やってるの…」

 遥か上空1万メートル。地上の様子を密かに(うかが)う影があった。

「ヘンな神話的原型が出来たら計画が狂うじゃない。もうコレで止めるしかないわね」

 純粋な神殺し(アダマンタイト)で作られた死神の鎌が不気味な光を放った。

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