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勇者ケント捕獲作戦1

「だけど勇者ナビを使えるヤオチュはこのザマだぜ」

「頭の上で〜 ヒヨコが〜 クルクル回ってるよ〜」

「これは気絶エフェクトね。どうやったら起きるのかしら?」

くすぐったら起きるかな?

「やってみる価値はありますね。駄目元です」眼鏡クイッ

よ〜し、全員とっかーん!

「おー!」「おー!」「おー!」「おー!」


 支援精霊(ニュンペー)達ってば、何かコショコショ話してたと思ったら全員ヤオチュの服の中に飛び込んじゃった。あちこちが膨らんでモゾモゾしてるけど何やってんだろ…


「ハー、ハー、ハーーー。ここにいましたかマユミ」

 あっ、先生!

「これはラッキーですね。今の勇者ケントを止められる唯一の存在が来てくれました。我々女性陣では彼のエジキになるだけですから」眼鏡クイッ


 あれっ、でも様子が変じゃない? 昨日の夜ケンちゃんを抱えてここまで走って逃げた先生が、今日は1人なのにゼイゼイ息を切らしてヨロヨロして。あっ、へたり込んじゃった。こんなの初めて。


「どうしたんですか先生?」

「どうもこうもコレを見て下さい」

 先生が自分の左乳首のあたりをタップするとケンちゃんと同じようにステータスバーが。ステータスウインドウが開いて。えっ?


【職業】村人

【経験値】0

【レベル】1

【HP】12

【MP】10

【攻撃力】18

【守備力】15

【すばやさ】2


 えーーーーーっ!

「なんだよコレ?」

「すごく弱い〜」

「実はですね。私は5歳の時に道端に転がり餓死しかかった所を処女神(アテナ)に救われたのです。その時に生涯の純潔を女神に捧げ女性の手も握らないと誓い女神の加護を得ました。それにより得た鋼の肉体ですが、昨晩ヤオチュに手を握られてリセットされてしまったのです」

「使えねーーー!」


 ずごん


 あっ、先生の頭にジャングルブーツが。今度は先生の頭のまわりをヒヨコがピョピョ回るエフェクト。

「まったくだ!」

 踵を落としたのは師匠(ヤオチュ)!目を覚ましたのね。

「レベルを落としたら好きに出来ると踏んだのにコイツと来たら!」

「ふふふ。そうは問屋が卸しません。女神の加護を失った私は5歳当時のレベルまでリセットしたのです。当然 TNTNも5歳児レベル! いくらヤオチュの獣欲が(たかぶ)っても何1つ手も足も出せないのです!」

「この役立たずがーーーっ!」


 ガスッ


 あっ、またヒヨコ。なるほどそれでさっきからやたらカリカリしてたのね。

「とにかくケントの様子が明らかにおかしい。全員起こして追うぞ。山狩りだ!」




「というわけなんです」

「ほう。大神官として何人もの勇者を送り出して来た私もボーナスステイタスを自在に配分出来る勇者など初めてです。さすが異世界人、随分と常識外れですね」


「乳首をタップしたらウインドウが開くコッチの世界の方が非常識では?」眼鏡クイッ

「でも〜、乳首をタップするなんてエッチな設定〜誰が考えたのかな〜?」


 支援精霊(ニュンペー)達が何かコショコショ言ってる…


「でもよー、アタイのおっぱいにはそんなのねーぜ」

「パーティーに参加する戦士や魔法使いには出るんですけど、ローザさんは村の住民ですからね。それで配分はどうしたんですマユミ?」

「それは…」

 言いにくいです。

「何赤くなってんだよ!ステータス異常の中身がわからないと手が付けられないだろ」

「み…魅力を999にして、テクニックを999にして・・・を999にして、残りをつよさとか、すばやさとか、こううんに配分しました」

「3つ目が聞こえませんでしたが」

「せぃょくを999に…」

「はぁ?普通逆だろ? 戦闘関連をメインで上げねーでドーすんだよ」

「それにパラメーターは経験値を稼ぐと自然と伸びるものです。最初からカンストしたら伸び代がなくて経験値稼ぎが無駄になります。配分するなら300に分けて10項目に配分した方が効率的ですよね」


「ホラ怒られた」

 のっ…脳内会議で性欲をMAXにしようって言ったのはエロ真由美よね?

「魅力を〜 上げようと〜 言ったのは〜 ポンコツ真由美よ〜」

 だっ…だって。ケンちゃんにもっと素敵になって欲しかったんだもん。みんなだって初めては素敵な方がいいよね?


「お2人の共同作業ですね」眼鏡クイッ

「どうせなら気持ちイイ方がってテクニックを上げたのは委員長真由美だろ?」

「委員長真由美も意外とムッツリスケベよね」

「ストーカー真由美と匂いフェチ真由美は誤解しています。私はあくまで合理的かつ論理的に判断した結果…」


 とほほ。支援精霊(ニュンペー)達の口論は師匠と先生に全部筒抜け。だいたい全員わたしなんだから自分同士でdisってどうするの。なんて盛大なブーメラン大会。


「急ぎましょう。魅力とテクニックがカンストした性欲魔神となった勇者ケントが襲撃したら村は壊滅です」

 そう言いながらも先生は最後尾でゼイゼイ言って脱落寸前。アテには出来ないわね。


「でも〜 人口が倍増して〜 逆に繁栄しちゃったりして〜」

「いえ。村の半分が女性でその半分が妊娠可能と仮定すれば、全員妊娠させても1年後の人口は1.25倍にしかなりません」

 全員妊娠させる前提はやめてっ!

「俺達で止めないと間違いなくそうなるぜ」

「そのためにもストーカー真由美、貴方の能力が必要です」

「おうよ。アソコ見てみな。川の曲がり角で岸の岩が濡れてる。あそこに流れ着いて物理防御が切れて浅瀬に落ちたんだ。岸に上がって、その上に小屋があって、その前に倒れてるバーさんが次の被害者だな」

「見境なしね〜」

 あんたのせいでしょエロ真由美!

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