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覚醒?暴走?どっちでもいい!俺はヤるぜ!

 むにゃむにゃ… 頬がくすぐったい… あれっ? 真由美? いつの間に?


 もう朝か。真由美の寝息で目が覚めちゃった。いつの間に真由美に腕枕をしてたんだろう? えーっと、昨日は興奮した女性陣に貞操を奪われそうになって脱走したっけ。それで先生と2人で野宿したんだった。


 何でかわからないけど先生が消えて真由美が俺に添い寝してる。2人で毛布にくるまってるのは真由美が持って来てくれたのか。


 俺は真由美を抱き締めた。細く暖かく柔らかい体。それでいて出る所は出ていて胸に当たる感触が心地良い。それを意識するとムラムラといつもの欲求が湧き上がって来た。


 いや、これはいつもと違う。あんなレベルじゃない。とても我慢できない! 今すぐ真由美が欲しい! 真由美を俺の物にしてしまいたい! 昨日は凄いチャンスだったのに俺は何で逃げ出したんだ? 全員ヤれば良かった。そもそも真由美とヤらないまま日本に帰ろうと考えた意味がワカラナイ。 据え膳食わぬは男の恥。 とりあえず今すぐに真由美とやろう!


 俺は、すうすうと寝息をたてる真由美に熱い熱いキスをした。

「ん… んうっ… むむ…」

「おはよう真由美」

「あ… おはようケンちゃん」

「この毛布は君がかけてくれたんだ。優しいね、いつもありがとう。キミがいてくれて本当に良かった。昨日は逃げ出してゴメン。でも俺、決めたよ。やっぱり君が欲しい。今ここで、いいね?」

「えっ… はっ、はわっ! はい!」

 真由美は真っ赤になって両腕を胸元に揃え、すこし顔を脇にそむけ目を閉じた。これはイケる! いっただーきまー

「何やっとんじゃゴルアーーーーーーーっ!」

「ぐはあっっっ!」


 横からトラックに()ねられたような凄まじい衝撃。世界がくうるくる回る。この衝撃は師匠(ヤオチュ)のドロップキック?くさむら、林、青空、林、くさむら、林、青空… どうやら球形の物理防御が発動してコロコロ転がってるようだ。

 ずどん

 太さ50センチはある大木にぶつかるとコースが斜めにそれた。大木がヘシ折れてメリメリバキバキと音を立てながら倒れる。更に転がり続けた俺は、そのまま山肌に突っ込むと弾き返された。しばらく元の方向に転がって、やっと物理防御が解除され、俺は咲き誇る草花の中に放り出された。ああ… お花畑が見える…

 ガラガラドガドガと山肌が崩れる音。跳ね返されなければ生き埋めになるとこだ。やりすぎだよ師匠(ヤオチュ)。何とか体を回転させると、青い、青い、どこまでも青い空。俺はこのまま死ぬのか。異世界で死んだらどうなるんだろう。日本に転生するのかな? 女神とかいるんだしありそう。アリ。だったらもう一度元通り日本の山田賢人に転生して、今度は全然モテない人生をやりなおしたいです。真由美にも、飯田(いー)さんにも、部長(さくら)にもコテモテで毎日とっかえひっかえハーレムの…


「うおりゃあああーーーーっ!」

 裂帛(れっぱく)の気合とともにジャングルブーツの底が降って来た。瞬時に体を捻らせ回避! ただの高1男子だった俺が瀕死でも無意識に回避行動が取れるのは師匠(ヤオチュ)の訓練の賜物(たまもの)だ。ありがとう師匠(ヤオチュ)。踏み抜きに来たのも師匠(ヤオチュ)だけどな!


「食らえ! 回転(スピニング)燕舞脚(スパローキック)!」

「おっと師匠(ヤオチュ)! この技は見切ってますよ」

 俺は逆さになってくるくる回りながら蹴りを連発してきた師匠の両足を(つか)むと、そのまま逆さ吊りで上下に揺する。フフッ、いつもやられっぱなしなのに今回は師匠(ヤオチュ)の股間が見えそうだと思った瞬間、スローモーションに見えて簡単に(つか)んで止められた。三頭犬(ケルベロス)との戦闘で相当レベルアップしたのかな?



 師匠(ヤオチュ)の服の前側がひらりと垂れそうになって、彼女は(あわ)てて股間を手で押さえた。後ろもひらりと垂れそうになり左手でお尻を押さえる。この地方にパンツをはく習慣はない。期せずして両腕が塞がる。股間フルオープンが嫌ならこうするしかありませんよね。

 おっと俺の股間の急所に師匠の頭突きが。だがこれも読めている。両手両足が使えなければ咬み付きか頭付きで反撃というのが実戦的な戦場格闘技の基本、これも師匠の教え。俺のアレを(くわ)えるのはどうかと思ったら頭突き1択。このくらい簡単にかわせます。これも師匠のスパルタ訓練の賜物ですよ。


「何すんだテメーーーーーー!」

「ナニをするんですよ」

「ちょっ、待っ、あうっ!」

 顔を近づけて膝のあたりから太腿の付け根の鼠径部(そけいぶ)へと向けて、たっぷりと唾液で濡らした舌を這わせると師匠が甘い鼻声をあげる。 あれっ? 即堕ちですか?

「こっ… こんなの嫌っ… もっと優しく…」

 これはイケる!!!!!!! とりあえず下拵(したごしら)えだ!

 れろっ、れりゅっ、れりゅっ

「あぐっ」

 俺が太腿の付け根ギリギリのラインに何回かくるくる舌を這わせると、師匠(ヤオチュ)は獣じみた声を上げて放心状態になってしまった。それでも股間を押さえ続けているのは流石に現役勇者と誉めてやろう。だがチョロイ!チョロイぞ勇者ヤオチュ! いっただーきまー

 

「ダメーーーーッ!」

 目端に赤い髪が(ひるがえ)るのが見えて、また衝撃。と言っても今度は物理防御は発動しない。このくらいならノーダメージ。

「ケン坊!アタイとはしてくれないのに! なんでソッチが先なのよ」

「ローザ可愛いよローザ」

 とりあえず師匠(ヤオチュ)はお花畑に寝かしといてと。ローザを木の幹に壁ドン。まじまじ見ると可愛いな。日本で言うと女子大生くらい。リラみたいにピチピチという感じではなく成熟し切った女体。これもタマラン! ククク…お日様の下で裸に向いてしまえば、どんな顔をするだろうか…


「何やってんのーーーーーーーーーっ!」

 叫んだのは真由美。地鳴りがしたと思ったら地面のそこかしこに地割れが出来て水流が噴き出した。 それぞれが小型の水龍となって木立や草花を切り刻む。水の精霊魔法か、凄いもんだ。だが今の俺には止まって見えるぜ。俺は真由美の嫉妬心に従い荒れ狂う水龍をヒョイヒョイとよけて歩み寄り、真由美を抱きしめた。

「素敵だよ真由美」

 鎖骨から肩に、そして首筋に唇を這わせる。師匠(ヤオチュ)にしたのと同じ感じで、こう… レロレロレロレロ

「あうっ」

 真由美が声をあげ、膝からカクンと力が抜けた。崩れ落ちないように脇から抱いて支えなきゃ。首筋へのキスだけでコレ。今日のオレは一味違うぜ。よし! やっぱり初めては真由美でいこう!

 そう思ったのもつかのま、俺達の立っていた地面が崩れ始めた。いつのまにか川沿いの崖上まで転がって来ていたのか。このままでは2人とも沢に落ちる! 俺はともかく放心状態の真由美は溺れてしまう! 俺は真由美を突き飛ばした。そしてその反動で俺は激しい流れの中へ…




「それでは会議を始めます。こちらのホワイトボードをご覧下さい」眼鏡クイッ

 どっから出した

「強い精力を持った勇者43号『ケント』は現在位置から水流に流され2本線の間を進行中です。そしてこの円が1時間後の被害予想範囲です」

「アルケー村が~、すっぽり入ってるね~」

「性欲999の勇者ケントなら推定で3分間に10発の発射が可能です」

 早過ぎよ!

「私の計算によると30分で100発、300分すなわち5時間で999発を発射して精力を失い賢者モードとなるでしょう」

 まるでマシンガンね。

「マシンガンほどではありません。18秒に1発ですからね」

 1発とか言うな。

「かっこいい!」

「ステキ〜」

「凄く(にお)いそう!」

 ストーカー真由美もエロ真由美も匂いフェチ真由美も役に立ちそうにないわね。ここはこの私、オリジナル真由美が何とかしないと!

「だから貴方もコピーですってばポンコツ真由美。ちなみに男性の体液は1発で約3グラム、ほぼ水分で3㏄と言われています」

 いやだから体液とか3㏄とか言うな。

「見たーい!」

()ぎたーい」

「くーーーーっ!カメラがあったら隠し撮りするのに!」

「ちなみに999発は約3キログラム、3リットルになります」眼鏡キラリ

 いやっ!それはないでしょ!いくら何でも! 私たち女の子だから男性の機能ってワカンナイけど3リッターは違うと思う!

「いえ。ここは剣と魔法のファンタジー世界。物理法則や生理的限界は通用しません」

 ファンタジー? 体液とか言っといてファンタジーとか口走っちゃう?

「また、勇者ケントが言った通りここがゲーム世界と仮定した場合、プログラム通り機械的に処理される可能性が大きい。3グラム×(かける)999発(ニアリーイコール)3キログラムは充分にあり得ます」

 まーでもそこで止まるのね。

「ええ。回復アイテムを使わなければ、ですけど」

 モンスターがドロップした分とクラーケン討伐用に買い足した分で、全回復ポーションが20個あるわ。

「ふむ。一晩寝て全回復していますから、それを含めて21回。賢者モードまでに放出する体液は約63キログラムとなります。細身の勇者ケントの体重は推定50キログラム台。多くても60キログラムちょっとですから…」


 大変! 早く止めないとケンちゃんが消えてなくなっちゃう!

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