ドキッ!女だらけの棒倒し大会!(ポロリもあるよ)
「まずは3人で一緒に『いっせーのせー』でめくるか」
「ちょっ… まっ… おまっ… パンツ穿いてないから!今めくられたら…」
「ほらー、パンツとかない方がトイレも寝室も便利だろー? 大体、ケン坊が村の人から煙たがられてたのって、ズボンとかパンツのせいなんだぜ」
「何でズボンが駄目なんだよっ」
「ズボンはねー、ガリアより向こうに住むあたい達ケルトの男とか、リラ達ゲルマンの男が穿くものさ。ここらへんじゃあ野蛮人だーって、嫌われてるのさ」
「私も… 最初は… 怖かったです…」
「そうか?普通だと思うけど!」
「特にリラが住んでた北方の男達は凄いんだぜー。大賢者よりデカくてー」
身長2m超えで?
「デッカイ角の付いた山羊の頭蓋骨を被ってー」
山羊の頭蓋骨被って?
「毛皮のコートを着ててー」
毛皮のコートを着てて?
「夜道で森から飛び出てコートをバッと開くと!パンツを穿いてるの!」
「「キャーッ!」」
おまわりさん!ココです!コイツです!
「なるほどー、そうだったのねー。こ… これで村のみんなと仲良くできるかなー?」
「ケン坊、それで時間稼ぎのつもり?」
ギクッ
「それじゃー御開帳ー!」
「「「いっせーのーせー」」」
ポロリ
「やめてーーーーーーーー!」
「待ちなさーい!」
「おおっとゲート内で寝ていた本命馬マユミ驚異の追い上げ!」
「ハー、ハー、ハー」
「これで勝負はわからなくなって参りました!大乱戦です!」
「ハーー、ハーー、ハーー」
「ここでマユミ水の魔法!全身に纏った睡眠薬入りの体液を水流に変えて3人娘の口に流し込んだーーーー!」
「ぐう、ぐう」
「すやー」
「すぴょ、すぴょ、すぴょ」
「ハーーー、ハーーー、ハーーー」
「あーっとマユミが迫る!マユミが迫る!勝負あったかーーーーっ!」
「ハーーーー、ハーーーー、ハーーーー」
「ちょっと么九、録画中に変な音声を入れないで下さい。って何故私の手首を掴むのですか?」
「大賢者…」
「はい?」
「や ら な い か ?」
「えーっと… 何を?」
「ナニをだよ!」
「いやっ! 貴女は3人娘より悲惨な身の上で。それゆえ男は根本的に駄目で。自らの美しさを呪って炎に身を焼いたのでは?」
「そうだけどよ。アイツ見ろよ。マユミを守る!だの3人娘も助ける!だのスゲーじゃねーか。惚れっちまうだろ?」
「では貴女もアチラに参戦しては?」
「その惚れた男が隣でヨロシクやってるんだ。コッチだって適当に済ませていいだろーが。コチとらぁ10年はご無沙汰なんだ」
「適当に済ませないで下さい!」
「うるせぇ目ぇ瞑って寝てりゃあスグ済むからおとなしくしろ!」
「そうはいきません、フンッ」
ドガッ!
何という事か。床に叩き付けられたのは手首を掴んだ么九の方ではないか。
「オイオイ、こいつぁ何の手品だい?」
「オリュンポス流『合気柔術』空気投げ! 合気は敵の力を自らの物とする! 乙女でも巨漢を投げ飛ばし、このような性的暴行から身を守る事が出来るのです!」
「いや、その設定は、おかしい」
「ご存じありませんか? 全ての物語はギリシャ神話で描き尽くされているという事実を。当然!全ての格闘技の起源もギリシャにあるのです! そのオリュンポスの元大神官である私は!空手!柔道!合気道はもちろん! グレイシー柔術!システマからギリシャ忍法まで古今東西ありとあらゆる格闘技を体得しているのです!」
「面白ぇ!それならコイツはどうだ!『回転燕舞脚!』」
「ぬうんっ攻撃力200万の貴女が守備力500万超えの私を打ち抜けるとでも?」
「そいつはどうかな?」
「こっ、これは! 大将強化バフ+500%の支援精霊が5体!」
「からのー、猫騙しに! 掌底だ!」
「ぐはっ、しまった!」
何と言う事だろう。大賢者の鋼の肉体がぐらつき壁に背を着くとは、何十年ぶりの事だったか。
「ケンちゃん。これで朝まで2人っきりね」
「まっ真由美? おち おち おち 落ち着いて?」
「ダメー。こんな大チャンス逃すわけにはいかないんだからー」
ギイィィィィ… バタン
「あれ?」
【 子猫亭伝説 その4 】 壁にもたれると壁ごと倒れて隣室の床に寝ている。
「先生?」
「勇者ケント?」
「「助けてください!」」 ・・・ 「「ハモったー」」
「いいでしょう!ここは!戦略的撤退です!」
大賢者が勇者ケントを引っ掴むと、チェーンが繋がれたベッドの脚が折れ飛び、ベッドはズドンと床に落ちた。体当たりで壁をブチ破った大賢者は、勇者ケントを小脇に抱えてマッハで夜闇に消えて行った。
「あーん!チャンスだったのにー!」
「畜生大賢者のヤツ!いつかヤってやるから覚悟しとけ!」
ホー、ホー、ホー
「異世界にもフクロウがいるんですね」
「オリーブとフクロウは我が女神の象徴ですよ。その『勇者の証』の紋章。表は女神の横顔ですが、裏はオリーブの枝葉とフクロウの顔なのです」
「モジャモジャの下に大きい丸が2つ、その下に小さい逆三角… 毛の生えた珍古かと思ってました」
「それ女神の前では禁句ですから。ち、まで言ったところで『万物を消し去る神罰の閃光』が飛んで来ました」
「言ったんですか?」
「大神官、辞める時に」
「はあああああ・・・」
「どうしました?」
「いや。少し疲れただけで。真由美もリラもローザもカティーも、もしかして結構肉食系女子なのかなー」
「それなんですけど貴方はどっちかというと草食系ですよね?食える女子でも食わずに逃げたりとか」
「いや向こうの世界ではまだエッチ禁止なんですよ俺らの年齢では」
「でも貴方がそう言ってる間に肉食系男子が草食系女子をバンバン食っちゃったとしたらですね。その結果貴方に残っているのは肉食系女子だけ、という事はないでしょうか?」
「先生に言われたくありません」
「そうですね」
「すみません、言い過ぎました」
「そう言えばマユミから聞いたのですが、ケントという名は異世界の言葉で『賢者』を意味するそうですね」
「そうですけど」
「どうです貴方も大賢者を目指してみては。素質、ありますよ。女神に生涯童貞を誓うだけで容易にチートな鋼の肉体が…」
「お断りします」
「向いてそうですけど」
「お断りします」
「・・・」
「やっぱ男ですから。女の子にモテモテになりたいとか、エッチしたいとかありますよ。でもたまには男子同士でロボット談議とかしたい気もしますね」
「ロボットというのは何ですか?」
「金属で出来た巨大な人形です。乗って操縦出来たり、自動で動いたり、暴走したり」
「青銅巨人タロスみたいですね。でもアレ外殻は青銅ですけど中には血が流れてるらしいです」
「エバーとかそんな感じだからOKです」
「じゃあ百腕巨人とかはどうですか? 神話によると腕が100本あって、山を投げ付けてティターン12神を圧倒したとか」
「凄いですね!異世界なのにロボットもあるとか」
「全ての物語はギリシャ神話で描き尽くされているのです」
まさか異世界でロボット談議が出来るとは思わなかった。リアルロボットじゃなくてスーパーロボットっぽい感じがまたいいよね。漫研のメンバーとの馬鹿話を思い出したよ。みんなは今頃どうしてるんだろう。部長に無理やり引きずり込まれた部活だけど、何だか懐かしいな。優介に、出に… いつになったら会えるんだろう…
やっとココで第1巻 前半が終了、ここから後半、主に地球編となります。
やっとこ『さくら』や『いーさん』の登場です。
もちろん異世界の浜辺でクラーケン討伐もあるよ!お楽しみに!




