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幼馴染のツンツンな委員長が、異世界では俺にデレデレなんです  作者: 松林ゆきひろ
【ハーレム絶対防衛戦】
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必殺!シャイニング ケント フィンガー

誰かリラを嫁に貰ってやって下さい。

「リラ、一緒に走って村まで逃げよう」

 小声でリラに告げるとリラは目を丸くして抗議した。

「駄目だよ。みんなを見捨てるなんて。食べられちゃうよ」

「真由美がいるから大丈夫。アイツは強い。村から師匠達を連れて来よう。1、2、3と数えるから3で後ろの帰り道にダッシュだ。いくぞ、1、2、3、ダーーーーッ!」

「きゃーわわわわわわわ!」

 俺は2でリラの細い腰を横に抱くと、グイと引っ張りまるで2人3脚のように前に猛ダッシュした。

 後ろでは山道を塞ごうとした双頭犬(オルトロス)が俺達の予想外の動きに戸惑い、あわてて止まろうとガサガサ、バサバサと無様に草ずれの音を立てる。


 大賢者(エリクト)の言葉を反芻する。

双頭犬(オルトロス)は人語を解するので注意して下さい。彼らは群れで狩りをし、獲物の群れをバラバラにして各個撃破するか、もしくは最大戦力の待ち受ける罠に追い込もうとします』

 やはりこいつらは人語を解している! だがおかげで一瞬だがスキを突けた!

 そして! バラバラになっては駄目! こっちも(まと)まるんだ! 最大戦力に、最大戦力を、ぶつける!


「飛んで!」

 リラの腰を強く抱いた手が童貞(オレ)を殺す水着の隙間から入って鼠径部つまり黄金の三角地帯ギリギリまで入り込む!ゴメンッ! 不可抗力だ!

 俺達を包んだ光の玉、物理打撃無効の絶対防御は、岩場に叩きつけられると予想通り物理打撃と認識してくれているようで、光を放って岩を弾き返そうとする。しかし弾かれるのは岩盤ではなく俺達の方だ。このまま何度か弾き返って少しでも真由美達に近づかなければ!こいつらは俺が守るっ!全員だっ!

 しかし玉の中の俺達は衝撃で上も下もわからずくんずほぐれつ落ちて行く。

 ガッ! じょりっ「いやんっ」

 ボンッ! にゅるっ「あっ!」

 ドガッ! こりっ「んっ!」

 気付くと俺は両手を川床に着き、リラの股をM字に割って浅瀬に押し倒し、股間を押し付ける形で着水していた。

 リラは目をギュッと閉じて俺の背中に両手の爪を立て、プルプルと震えながら着水の衝撃に耐えている。

 だがっ!俺の方は限界っ!指先に残る感触!リラの声っ!ビキニパンツの擦れっ!これは駄目っ!駄目なヤツっ!特にビキニパンツ! いやっ耐えろ! 耐えるんだ俺!

 俺はグッと押さえた。 プルプル震えながら力の限り押さえた。 今までの人生にないくらい押さえた!静まれっ! 俺の(ハート)っ!あと別の所っ! 静まれっ! 静まれっ! 静まれっ! 静まれっ! 静まれっ!

 俺は、押さえて 、押さえて、押さえて、押さえて、押さえ切った! 耐えた! 俺は勝った!

「大丈夫か?リラ!」

 リラは、小さな声で(ささや)いた。

「やっ… 優しくして…」


「ケ~ン~ちゃ~ん」

 恐ろしい怒気を孕んだ声。恐る恐る顔を上げると、怒りに狂った真由美。

 両目が真っ赤に燃え上がっている、そう感じる程の、全てを焼き尽くさんとする怒りの炎。

 真由美の怒気が上空に向かって立ち昇り、滝壺と、その上で警戒する双頭犬(オルトロス)達までがユラユラとゆらめいて見えた。


「この浮気者-----------っ!」

 真由美がそう叫ぶと、真っ赤な火柱が横なぎにコッチに!

 これは師匠の獄焔破(ヘルフレイム)? 無詠唱で? しかも味方撃ち!

「うひいいいいーーーーーーーーーーー!」

 反射的に顔を伏せる。俺の頬がリラの熱い頬に触れる。首筋でジュっと音がした。直後にチリチリと嫌な音。髪の焦げる悪臭。

「ぎゃんっ」

 背後で断末魔。どうやら1匹、巻き添えを食ったようだ。

 俺は『勇者の証』を(つか)み、口元に持って来て慌てて聞いた。

「ちょっと女神? 絶対魔法防御が効いてないよ?」

『魔法防御Lv1はLv20で解放されます』

「えっ!ちょっと待って、もしもし、もしもし?」

 答えはない。ただの自動音声のようだ。

 その時、心地よい何かがするりと頬に触れた。すべすべした柔らかいリラの手が、俺の左頬を愛おしげに包み込む。

 目をうるませたリラは、真っ赤になって俺の目をじっと見つめている。そう思ったのも束の間、リラの顔が近付き、唇に、唇が触れた。


「何やってんのよーーーーーーーーーっ!」

 そう叫んだ真由美を中心に、激しい炎が渦巻く。ごうごうと山鳴りまで聞こえる。

 ちょっと!無詠唱で上位攻撃魔法は反則じゃないですか?

 ローザとカティーはしゃがんで水面近くまで伏せ、必死で耐えている。

 ブワッ

 そんな音が聞こえた、その瞬間。炎の渦は全てを包み込んだ!

 双頭犬(オルトロス)は飛びのいたが、何匹かは逃げ遅れ、炎に飲み込まれる。

 真由美が叫ぶ。

「後で! たっぷり言い訳を聞かせて貰いますからね!!!」




「畜生--------------ッ!」

 結構イイ感じだったのにブチ壊しだ! 全部コイツら(オルトロスたち)のせいだ!

 俺の正義の怒りが爆発した。

 たちまち拳が、5指が、熱く燃え上がり紫光を放つ。

 猛禽類の爪のように、右手の5本の指を曲げたまま、後ろから前へ降りかぶり水面に5指の放射するエネルギーを叩き付ける!

 指先から(ほとばし)った閃光は俺の意思に従い、真由美と3人娘を避けながら、生き残った全ての双頭犬(オルトロス)(ことごと)く真っ二つに切り裂いたのだった!

今川監督オマージュ(?)

石破ラブラブ天驚拳は語り草ですよね。

アレをどう越えたらいいのかわからないけど。

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