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幼馴染のツンツンな委員長が、異世界では俺にデレデレなんです  作者: 松林ゆきひろ
女の子の部屋に誘われるって最高だよね
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ドキドキワクテカの勉強会 7

「ちょっと待って。a/sin(サイン)A=b/sin(サイン)B=c/sin(サイン)C=2R」

「…」

「どう?」

「合ってる」

「ふっふーん」

「まあ、これくらいは簡単だからね。次は物理の問題。キルヒホッフの第2法則は?」

「ちょっと待って。電気回路の任意の一回りの閉じた経路について、電位差の和は 0 である」

「・・・一字一句違ってない。合ってる」

「どやー」

「完璧だわ!やるじゃない!」

「どどどどやー」

「でも…」

「なっ‥なにか気になる事があった?」

 気付かれてはいない…ハズだよね?

「さっきから毎回『ちょっと待って』って言ってるけど、ケンちゃんそんな口癖あったっけ?」

 うっ…察しが良すぎだろ真由美。

「そ…そうかな…」

「変な癖は気付いた時に直しといた方がいいわよ。じゃあ次は英語ね。いまから私が読む英文を聞いて日本語に翻訳しなさい。いくわよ…」

 真由美は美しい発音で教科書の1ページを丸々スラスラと読み上げた。

「っ…とまって…」

 ん?よし行けた!なんだ『止まって』でいいんじゃん!俺は真由美が読み上げた英語をスラスラと日本語に直して聞かせた。


 もちろん時間停止をしてる間に真由美が開いているページを盗み見て日本語の訳文を丸暗記しただけである。とは言え全部覚えるのには相当時間がかかった。これはこれで楽じゃないな。

「…」

「どうだ、完璧だろ?」

「ケンちゃんさ…」

「な…何だよ…」

「どうして私が読んだ所の次まで翻訳できたの?そこ読んでないんですけど?」

「ぎくっ!」

「…」

 真由美は黙って俺を見ている。まずい!張り切りすぎて1行余計に暗記してしまったんだ!これは余りにも不自然!

「凄〜い!」

「へ?」

「本当にこの本の内容を覚えてたのね!覚えてないと読んでない所まで翻訳できないもんね!」

「あ…ああ、まあね。これくらいは普通だろ?」


 助かった。何かいい方に勘違いしてくれたようだ。


「でもまだ口癖が出てるわよ。次は『止まって』もなし!お口チャック!わかった?」

「え?いや…」

 ソレはまずい!

「次は世界史Bから。11世紀にローマ教皇が王権に優越する事を決定付けた事件は何でしょう?また、その時のローマ教皇とローマ王の名を述べなさい」

「うっ…」


 オレガイマ・ドピンチですか?

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