ドキドキワクテカの勉強会 5
人物紹介(家族編)に着道楽さんから頂いた美奈のイラストを追加しました。着道楽さん、ありがとうございました!
俺はタンスの引き出しの上から3段目に手をかけた。摺りガラスを通して見える色とりどりのお団子は、真由美のパンティーに間違いない。
小さい頃は一緒にお風呂に入ったり同じベッドで寝たりしていた真由美。その真由美が俺の手の届かない存在になり3年と3ヶ月。永遠にも思える程に長いその3年3ヶ月、制服の下に隠され見る事も触れる事も叶わないと諦めていた真由美のパンティーが、今、この摺りガラスを挟んで俺の鼻先20センチで俺を呼んでいる!その全てを嗅ごうが被ろうが穿こうが決してバレる事はない。全ては俺の自由なのだ!
と、そこまで妄想した俺は想像してしまった。その行為に耽る、客観的に見た俺の姿を。全裸になり、股間と頭に真由美のパンティーを装着し、くわえたパンティーの匂いをスーハースーハー嗅ぐ男。うん。丸っきりヘンタイですね。英語で言うとhentai。
昔からゲームの中の勇者は民家から王宮まで無断で家探しして、引き出しや宝箱は全て開け、ツボは割り、金目の物はゴッソリ頂いて行くのが普通だ。でもそれは魔王から世界を救うという正義感からやむなくする行為。俺が無断で真由美の下着を手にしたら単なる下着泥棒。下着泥棒は犯罪だ。
俺はもう一度、ニッコリ笑う真由美の前に座った。いつも真面目でしかめっ面だった真由美の、この暖かい笑顔には心が洗われる。おっぱいを揉みたいとかパンツを見たいとか思った自分が何だか恥ずかしくなって来た。
中学で生徒会長として真由美と並び、顔を寄せて親しげに話しかけ談笑する来生。生徒、教師、保護者、誰もが溜息をつき、お似合いの美男美女だカップルだと公認する、その来生を遠目に見て歯軋りしながら俺は何を思った?
俺もああなりたい、真由美にふさわしい男と言われたい、みんなに祝福されて真由美と結ばれたい、そう思ったんじゃないのか?バレないからって欲望のまま振る舞って一歩でも来生に近付けると、越えられると思うのか?逆じゃないか。
「ふう…」
俺は小さな溜め息をついて思い直した。そうだな。こうやって真由美に傍で見てもらいながら勉強でもするか…
それで…時々真由美を見つめたり、ハーブティーで乾いた口を湿らせたりしながら何時間かけただろうか。真由美に渡された教科書の山を全て読み終えた俺は呟いた。
「そして時は動き出す」




