順位?それは聞かないで欲しかった
「期末テストね… 真ん中くらいかな…」
「真ん中の上?下?」
「う… 少し下」
「2年に上がる時に進学クラス1・2・3組と個性クラス4・5・6組に分かれて、3年になる時はクラス替えないんだよ」
そうなんだなー。真由美は進学クラス確定だから、俺も半分より上じゃないと2年からは確実に違う組になっちゃうんだよ。
「先生に聞いたんだけど、組分けは3学期後半の学年末テストで決めるんだって」
「じゃあ今回はノーカン?」
「そんな事言ってたら最後までこのままよ。3学期になったらみんなが必死になるんだから3学期だけ頑張っても駄目!」
「すんまそん… あ、でも真由美の方が合わせられるって言ってなかった?」
「たとえばね、学年末テストの時に偶然カゼひいて休んだら成績落ちるでしょ?3学期の中間テストも休んだ方が確実かな…」
「仮病とか駄目だろ。真由美せっかく頑張ってるのに!」
「でも私の方を合わせるって、そういう事よ」
「う… 俺が合わせる方向で頑張ります…」
「じゃあ明日は一緒に勉強しない?それで日曜日は七夕祭りに行って、夕方は占いの館。あんまり遅くなるとお父さんお母さん心配するから、晩ごはんまでには帰るって事でどう?」
「わかったよ… 明日ね…」
「言っとくけど宿題は今日中にすること!」
「へいへい」
「あした朝ごはん食べたらすぐウチに来て。ノートと筆記用具は持って来てね」
「そっから図書館に行く?」
「行って帰るだけ時間の無駄でしょ?私の部屋でミッチリ教えたげる。教科書は私のがあるから。じゃあまた明日ー。ただいまー」
真由美の部屋に御招待ですと?3年と3か月ぶりに?
「よっしゃーーー!!!明日はやるぞー!ただいまー!」
「おかえりお兄ちゃん、今日はシーフードグラタンよー」
「お帰りなさい、賢人。手を洗ってうがいして、カバンは持って上がるのよー」
「上がってる間に取られるんだけど」
「大丈夫。熱々のグラタンだから美奈だってかき込めないわよ」
「ぶー、ぶー!」
「来週はホテルで食べ放題なんだから少しは絞れよ」
「美奈、太ってないもーん。食べても太らない体質だもーん」
「運動もしてないのに何に使ってるのかしら…」
とりあえずカバン置いてすぐ降りるか。あっ、真由美も2階に上がってる。
「おーい真由美ー」
せっかく仲直りしたんだからコマメに存在感をアピールしないとね。
「ケンちゃん… 今日は、その…ゴメンね」
「何が?」
「裏切り者ーって言ってた」
マズったな。真由美の方が気にしてたか。
「あれは出に言ったんだよ。冗談だし」
「あのね、進学クラスの分け方は成績順に1・2・3組じゃなくて、ある程度ミックスするらしいの」
「そうなの?ラッキー!」
「最初は成績順だったんだけど、3組がすぐやる気なくして成績落ちるから変えたんだって」
成績順だと真由美と同じクラスに入るには学年40位に入らなきゃだもん、まず無理だよ無理ムリ〜。ズバリ可能性0。順位混合なら確率3分の1はあるもんね。
「でもね、それだと別のクラスになる可能性があるじゃない?」
「同じクラスになる方が確率低いよな」
「分け方は先生の気持ち次第なの。それでね、さくらなら校長先生に顔がきくでしょ?」
「なるほど、漫研全員同じクラスになるよう部長から校長に圧力をかけてもらえば100%だ」
「さくらとは仲良くしといた方がいいから仕方なく○に投票したのよ。べっ…別にケンちゃんとのエッチシーンには興味ないから。悪くて強引なケンちゃんもカッコいいな〜とか思ってないから!完成したら自分用に貰うつもりとかないから!」
いや、真っ赤な顔して何を力説してるの?って言うか興味しんしんっポイ感じなんですケド、あのエロ漫画に。
「あっつーーい!もー!お母さんなんでこんなに熱くするのー?」
「だからお兄ちゃんが来るまで待ちなさいって言ったのにー!」
「しまった美奈に食われる!じゃあまた明日!」




