いまさら! クラーケン討伐イベント攻略会議 3
「ま… まあ地下水脈を掘り抜いて流された気の毒な山師さんの事を悪く言うのはやめよう。今は女体化して強大になったクラーケンと、どう戦うかだ!」
「ケンちゃん、女体化じゃなくて美少女化よ」
「すまん真由美。まずは美少女クラーケンが昼間っから出て来た件」
「そこはワシが説明するから、お前らは食ってくれ」
これはマリン親っさんが知ってるようだ。
「いっただーきまーす!」
みんなでイカの丸焼きにかぶり付くとコレが旨い。肉厚の身はプリプリして魚醤の旨味が乗り、魚醤の魚臭さは赤ワイン酢の香りと酸味がいい具合に打ち消してくれている。まー魚臭いのは慣れだが。
「旨い!」
「そうだろう、海の物は新鮮なのが一番だ。それでな、クラーケンの事だが精霊を吸って巨大化したクラーケンには昼も夜もない。気が立ってるから、痛い目にあわされたんなら今は漁船よりもお前さんらを狙って昼夜なくウロついてるハズだ」
「これはエギングだねー」
「アクティー、なにそれ?」
「ルアーフィッシングさ。イカ専用の餌木って疑似餌をこうクイックイッとやって止めるとグイグイ食い付くんだよ。ジギングとはロッドもルアーもアクションも違うから気を付けろよ〜」
餌木って完璧に日本語に聞こえるがいかがなものか。
「俺は餌かよー」
「まあ、そうなるな」
マリン親っさんソコは否定しろよ。
「じゃあ船の安全はそれで確保するとして、次は物理打撃無効が効かなかった件と、それでも食われないようにする作戦だな」
「それは私が教えてあげる!」
突然、入口の方から女の声が。この声には聞き覚えが…
「私はアレキサンドラ! 神の血を引く常勝無敗の英雄にして勇者ケントの愛の奴隷! 略して愛奴よ!!!」
「…」
「…」
「…」
「ケンちゃん? 誰? この人…」
うひ〜〜〜〜〜っ! 真由美の笑顔が逆にヤバい!




