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ー8ー

俺は一人で木を相手に突きの練習を続けていた


自然と4人の視線が集まる


(何だかやりにくいぞ...)


しばらく見ていてイライラしたのかジュディーさんが口を開いた


「あ〜!

もう見てられん!!」


いきなりの大声に俺はビックリして振りかれるとジュディーさんがずんずん近づいてきた


「いいか、拓!

剣を構える時は必ず脇を締めろ!

そう出ないとちゃんと力が込められないぞ!!」


何かのスイッチが入ってしまったのかスパルタ教師が出来上がっていた


「よいか、剣を突く瞬間と身体を前に出す瞬間は必ず合わせる!!

どちらかのタイミングがズレたら剣の威力も弱くなるからな!!」


俺はジュディーさんが言う通りに身体を動かす


何度も何度も繰り返しているうちに何となくコツが掴めてきた


「そうだ!

その調子だ!!

やれば出来るじゃないか!!」


ジュディーさんはニコニコしながら俺の体をバンバン叩く


(あの〜、めっちゃ痛いんですけど...)


なんて事を俺も言えずに、愛想笑いでこたえる


ジュディーさんの指導にはさらに熱が入ってきた


「さらに当たる瞬間に手首にひねりを加えると敵の傷口も広がるし!

突いた剣も抜きやすくくなる!」


「なるほど...」


俺は何度かやってみる


「ただしだ!

ひねりを加えるのを失敗すると!

手首が使い物にならなくなるから注意しろよ!!」


ジュディーさんは俺の肩を叩いた後に親指をたてて笑った


「は、はい!

ありがとうございます!!」


俺も大きな声で答えた


そんなやり取りをしているとリリスさんと詠美さんが帰ってきた


何だか詠美さんが疲れている様に感じるな


「...戻った...

これからどうする...?」


リリスさんは龍二さんに相談している


龍二さんは周りを見回しながら


「今日はもう帰るか

それなりに成果もあったしな」


「...それが賢明...」


その言葉を合図にみんな帰り支度を始め、街に向い歩き始めた


街に着いたらジュディーさんがギルドに向かってくれた


今日の仕事の結果報告である


ボルノックさんはガルガーを売りにお店に向かってくれた


残った俺たちはグランデルさんの家にひと足早く帰っていった

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