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ー2ー

龍二さんがそんな事言うもんだから余計に緊張してしまう


「龍二さん、そんなにマフカンって怖いんですか?」


「まあ、向こうで言うとこのクマだからな

かなり注意が必要だ

拓と詠美は必ずここら辺から動くなよ」


(ク、クマ〜?)


何だかいきなりハードルが上がった気がした


なんて依頼を受けて来たんだよジュディーさん...


「ジュディーのやつ、最近物足りないって言ってたからな

完全に自分の好みで依頼受けて来たんだろうな

俺やボルノックが行けば良かった」


龍二さんは頭を掻きながら呆れた様に言っていた


クマが相手だと俺なんか全く役に立たないだろう


でも、何とか1回でもいいから攻撃を当てたいものだ


「とにかく今日は俺達に任せろ

ボルノック!

ジュディー!

マリー!

周りの偵察に行くぞ!!」


龍二さんは三人に声をかけると山の方に入って行った


ここには俺と詠美さんとリリスさんが残された


「詠美さん、マフカンってクマみたいなやつですって」


「そうみたいですね...

大丈夫でしょうか...」


明らかに詠美さんも不安そうだ


リリスさんは荷物の傍に座りボーッと空を見ている


あの人がボーッとしてるって事はまだ危険は無いって事だろうな


しかし、油断は禁物だ


俺は龍二さんたちが入って行った方をじっとみていた


そんな時、森の方で大きな音がした


ドーン!!


俺達3人は音のする方を見た


何だかそこにあった木が減ってる様に感じる


ドーン!!


さらに大きな音が響いた


俺は剣を抜き身構えた


しかし、後ろからリリスさんが話しかけてきた


「...大丈夫...

もう、終わった...」


「えっ?

終わったって?」


しばらくすると、龍二さん達が戻ってきた


「思ったより手応え無かったな!!」


「いやいや、今回のマフカンはかなりしぶとかった方ですぞ」


「わ、私は...」


「まあ、何にせよ無事倒せて良かったじゃないか」


ジュディーさん、ボルノックさん、マリーさん、龍二さん達が嬉しそうに帰ってきた


マリーさんは言おうとした事を龍二さんに遮られてたけどな


「皆さんおかえりなさい

凄い音がしてましたが大丈夫でしたか?」


詠美さんが龍二さん達に駆け寄って話しかけている


「俺たちは慣れてるから大丈夫なんだけどな

拓や詠美はどうするか...」


「一応、マフカンを見てもらってはいかがですかな?

そうしなければ先に進めませんからな」


「な〜に、私がいれば大丈夫だ!!」


ボルノックさんや、ジュディーさんの意見を聞いて龍二さんは考え込んでいる


そして俺たちの方をじーっとみてまた考え出した


(よっぽど危険なんだろうな

なんたってクマみたいなのだからな...)


「まあ、考えてばっかりでも進まないか

よし、リリスは荷物番で残りは行くぞ」


(いよいよ俺も出発か

ドキドキするな)


「拓と詠美は絶対俺から離れるな」


「はい!」


「ボルノックは後方から拓と詠美のフォローを

ジュディーは先頭でみんなを先導してくれ」


「承知した!」


「わかった、任せろ!!」


龍二さんの指示にみんな応えていく


「おっと、マリーも拓と詠美のフォローな」


「は、はい...

忘れられてなくて良かったです〜」


マリーさんは心底ホッとしている


打ち合わせの後にジュディーさんを先頭に俺たちはマフカンを探し始めた

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