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後悔から反省へと導くものは、後悔

 僕は、くよくよするタイプだ。

 「あのとき、ああしておけばよかった」「なぜ、僕はああしてしまったのか」とくよくよする。一人で悶々と考えているとき、たとえばお風呂に入っているときや、寝る前によく「くよくよ」する。


 くよくよ、という表現がわかりにくのであれば、「後悔」と言い換えてもよい。後悔をしても仕方がない、というフレーズはしばしば耳にする。そのフレーズのあとに来るのが、「後悔ではなく反省をしろ」だ。つまりは、失敗したことや、間違った行為をなぜしてしまったのかを原因を追求して、次の反省に生かそうということ。


 それ自体は、正しいと思う。たしかに「くよくよ」しても、何にもならない。ただ落ち込むだけ。でも、「反省につなげないと!」と思ったところで、そう簡単に気持ちは切り替わるものではない。だから、結局のところ、くよくよしてしまう。ここまでの話自体が、すでにくよくよしていて、読んでいる人をイライラせさるかもしれない。


 そんな僕ではあるが、くよくよしてきた結果、一つの方法を思いついた。それは、後悔を貫き通すということだ。つまり、「くよくよし続けてみる」。俗な例を挙げよう。たとえば、僕が彼女に振られたとする。僕は、くよくよする。「どうして、ふられたのだろう」「あのとき、もっとああしていればよかった」「いまから、なんとかならないかな。でも、未練がましいのも嫌だなぁ」と考える。どれを考えても、未来へはつながらないように思える。つまり、後悔をしている。


 後悔でとどまっているとき、さらに「くよくよ」してみる。どうして、僕は振られてくよくよしているのか、と考える。要するに、「くよくよ」に対してくよくよしてみるわけだ。もしかしたら、彼女に正直な態度を示せなかった自分に後悔しているのかもしれない。もっと、自分の気持ちを伝えたり、態度で示せばよかったと思っているのかもしれない。

 「今から彼女を引き止めるのは、未練がましいかな」と思っている自分がいる。どうして、未練がましいことでくよくよしているのか。未練がましいことが、なぜ悪いことだと自分は思っているのか。


 そうやって、自分がくよくよしているのはどうしてか、とくよくよしてみる。そうすると、意外とちっぽけな自分に出会ったりする。たとえば、「口に出さなくても自分のことをわかってほしかった」とか、「自分のことをもっと褒めて欲しかった」という幼げな理由がそこにはあるかもしれない。


 そういう他人にさらけ出すことがしにくいような、すごく単純で幼稚な理由ではあるけれど、自分をくよくよさせている原因がみえてくる。ここまでくれば、くよくよは収まりつつある(僕の場合だけど)。あとは、その逆に向かうだけだ。つまり、次の機会があれば「自分の気持ちをもっと素直に伝えよう」「幼い気持ちだけど、自分のことを褒めてと思い切って言ってみよう」と自分の態度を決定する。


 ここまで、来ると気づく。僕は、後悔の段階から反省へと移行していると。

 もちろん、それでも時折、くよくよし始めるかもしれない。だけど、そのときはまた「くよくよ」を貫いてみよう。どうして、自分はこんなにくよくよしているのか。


 くよくよに、くよくよしてみる。それが僕のマイナス志向への対策。くよくよするな、とは言わない。むしろ、くよくよしたほうがいい。

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