表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/48

重たい話に熱さはない

 近くに弁当屋ができた。しかし、開店してからというものの、客が出入りしているところを見たことがない。「あそこも、すぐに潰れるだろうなぁ」と思うと、すこし寂しい気もする。原因は、おそらく立地条件だろう。


 最近、テレビを見ていると「人気のある・・・」「話題沸騰の・・・」という言葉をよく見かけるが、まったく話題になっていないものばかりだと思う。もしかしたら、僕が知らないだけかもしれないが、少なくともその番組以外ではニュースになっているところを見たことがない。

挙げ句の果てには、「これから話題になる・・・」という文句の宣伝まである。「なぜ、これから話題になる」と言えるのかは説明されない。おそらく、「話題にしたい」の間違いだろう。ほんとうに忙しいお店は、テレビに出る必要がない。人が来すぎると、それはそれでパンクしてしまい、客に不満を与えてしまうだけだ。

 あと、ニュースを見ていたはずが、気づいたら「いま話題の・・・」と報道番組内で宣伝を行うのはやめにしてほしい。それでは、CMあとにCMが始まっているように思える(もし、本当にそうだとしたら番組とCMの境界がなくなる)。


 「やめてほしい」という言葉を使ったが、僕は怒ってはいない。いまは重い話をしている。そこに熱さは関係しない。ただ、つらつらと自分の抱いた考えを書いているだけである。むしろ、冷めている、冗談めいている、と自分では思っている。

 「宣伝をニュースで報道するのはやめてほしい」と言ったが、これは本気でもない。なぜなら、一番手っ取り早い対策は「テレビを見ない」ことと知っているからだ。相手に求める必要はない。自分を変えればいい。


 そうだとしても、近所の弁当屋は近々閉店するだろう。この推測には、少しだけ自分の熱が入っている。その熱によって僕が間違った推測をしていることを期待している。


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ