プロローグ
暇な現役高校生が書く小説です。
更新も不定期です。今年度中に完結させたいと考えてはいますが。
物語を進ませるにつれ下手な設定や下手な文章が出てくると思いますがそのときはダメ出しとか下さい。褒めていただけると作者がハピハピします。にょわー
プロローグ
小学低学年の時、親父に携帯ゲーム機を買ってもらって以来、俺はゲームにハマった。どんなゲームにでもハマる性格のせいかゲームの腕はぐんぐん上達しよく周りから一緒にゲームしようと誘われていた。そのおかげで、中学の頃までは友達と通信対戦や協力プレイをして絶大な交友関係を結んでいた。夏休み中に特に仲の良かった友達と一週間俺の家に泊まり込みで一本のRPGゲームを完全クリアしたのは一生の想い出だ。高校に入学する年、親父の仕事の都合とやらで俺は地元を離れ一人で友達がいない高校へ入学する事になった。入学したての頃は他の奴らも探り探りで話しかけたり話しかけられているような様子がよく見られたが、今は仲の良い奴だけでグループを作って交友関係を結んでいる。俺はゲームを利用して交友関係を結ぶタイプの人間だ、例えば、今日俺の家でゲームしようぜ!とか言って遊んでそのまま友達になるって感じ。だが、最近の高校生、少なくともこの高校の生徒はゲームになんて興味がない。ゲームをする暇があれば勉強する方がマシとか思ってる奴らだ。
はっきり言って、こんな進学校なんて行かなきゃ良かった。
これが俺の心情である。とりあえず進学校に行けばいいなんて考えは誤りだった。どんな遊びよりも勉強を優先し遊びに行く時でさえ勉強道具を持っていく意識の高い奴ら、そんな中、ただ一人ゲームに熱中してる俺は異端扱いされてる。クラスのどのグループにも属さず、授業を受け、合間の時間に携帯ゲーム機を取り出しプレイするそして授業が始まり…といった学校生活をしてる内に俺に話しかけてくる奴は限りなく0に近くなり、誰も近付かなくなった。成績は優秀ではなく百人中四十位程度だ、運動は苦手で体育の時間とかよく下手な動きをして笑われる。こんなんじゃ楽しい想い出なんて作れないんだろうなー。そう自分について考えながら下校していた俺は日を重ねるにつれ強く思うようになった事がある、中学の頃の特に仲の良かったメンバーみんなと一緒にRPGみたいな世界に行けたらどんなに楽しいんだろうか、って。俺が主人公になって仲間三人の四人パーティで町を襲撃する魔物を倒したり、数百年前から伝わる謎を解いたり、大魔王から世界を救ったりしたい。勉強なんかに追われず、ゲームだけに集中したい、むしろゲームの世界に入りたい。そんなゲームを愛し仲の良かった友達の事を忘れられない一人の男は現代科学では解明できない一つの奇跡を起こした。