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もふもふ至上主義ですが、なにか?  作者: 犬丸 大福
エルフの里

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幕間 ばぁばの独り言

アタシの名前はブルーメ。ハイエルフだよ。


ハイエルフってのは、エルフより魔力量が多くて魔力の扱いに長けて、精霊との親和性も高いのさ。

ちなみに容姿は金髪にエメラルドグリーンの瞳。緑色が濃いほど魔力が多いと言われてる。

アタシの瞳はそりゃあもう深~い緑色だね。

エルフは金髪碧眼、エルフ族は耳が尖って長く、美男美女揃いだよ。


実はココだけの話、アタシは転生者さ。

科学の発達した地球という星の日本で育った記憶。


思い出したのは8歳のころ。


その頃から妙に天才的な発想の持ち主でね、根底に自然科学の基礎があったんだろうよ。

魔力の扱いが格段に上手くて、10歳になって精霊と契約するのが楽しみだ、上位精霊間違いなしの神童だ、と言われてた。


そしたら300歳年上のクソ兄貴が嫉妬してね。


ああ、ちなみにハイエルフの寿命は2000年位、エルフは1200年位さね。

300歳差の兄妹なんてざらさね。


で、クソ兄貴は3精霊と契約していたが、上位精霊は1体だけでね。

300年もあったら他の2精霊も上位精霊まで成長させろよ、と思うんだがねぇ。

王位を継ぐハイエルフ、唯一の男の子供ってことで甘やかされてたうえに、上位精霊も、他には当時の王である父親の2精霊だけだったらしくてね、上位精霊と契約してるってだけで、それ以上は望まれないし、望まなかったらしい。


ああ、エルフの里はものすごく保守的でね、王位を継ぐのはハイエルフの嫡男、と決まってるのさ。


だから別に王になるわけでもない妹なんざほっときゃいいのに、今まで自分が一番上だったのに、女の、しかも300歳も年下の妹に負けるのが嫌だったんだろうね。


腕の1本でも失くせばいいだろ、と思ったらしいよ。


木の枝に座って、まだ形を成してないキラキラした精霊に囲まれて笑ってたアタシの後ろから、


ウィンド・ショットをぶっぱなしやがった。


周りにいた精霊がいち早く気づいて(ちなみにのちの桜子さ)アタシを守ってくれて、

挙げ句に落とし穴で反撃までしてくれた(こっちが栗之助だね)。


だけど。


バランスを崩して落ちちまったんだよ。


水球で受け止めてくれたのが、のちの松雪なんだけどさ、全員、アタシの魔力を使って反撃してたんだよね。


契約もしてない精霊から無理やり魔力を奪われて、効率が悪くて予想以上に持ってかれて、最後には自分を包む大きさの水球。

魔力切れを起こしたうえに、水の中。どうも一旦死にかけたみたいでね、

走馬灯が走ったら、前世の地球の走馬灯も出てくるじゃないか!


自然現象?あれ?魔法だと?!


って、飛び起きて、やっぱり魔力切れで再び眠りについた。


そこで記憶の整理が行われたみたいでね。


今のアタシを形作った。


そんでアタシを狙ったクソ兄貴だが。

アタシがそこに居るのに気付かなかった、魔法の練習してたらコントロールが狂ったとかいう言い訳がそのまま採用されて、全くのお咎めナシ。

それからエルフの教えが気にくわなくなってね。


なんでエルフだけが偉いんだい?

ハイエルフは崇高な種族だからエルフ以外の種族と交流しちゃダメって、なんでだそりゃ?

他種族は野蛮で下等だから知らなくて良い、その中でも人間が一番下等。精霊も見えない、寿命も短い、対話さえするに値しないってなんなんだ?

精霊は妖精型が賢くて一番、ってなんでだい?


確かにエルフの森での生き方や植物や動物の知識、毒や薬の知識はありがたかったから、それについては学んださ。


それ以外の思想的なものは、ハイハイって聞き流しておいた。


そして、10歳になるまでにも何度かクソ兄貴の魔法の〝暴発〞に巻き込まれ、食事には毒まで入れられ(まぁ、殺そうとまでいかない、苦しめばいい、って感じの微毒だったから、逆に毒耐性がついたけど、苦しかったのは苦しかったんだよ!)


ついに10歳の精霊契約の儀式。


アタシはそれまで一緒に居てくれた松雪、桜子、栗之助と契約した。


それまで何度も危ない目に合ってたアタシを助けてくれてたからね、全員上位精霊まで育ってたのさ。


でも、アタシは犬好きだったからね、全員犬型だった。


周りにいた大人達は大騒ぎ。


上位精霊が妖精型じゃない、なんだこりゃ、出来損ない?!ってね。


しかも、契約した途端、今までの仕返し、とばかりに、クソ兄貴に襲いかかってね、兄貴を土壁で囲って、中でホワイトアウトに雷をお見舞いしたんだよ。


死んだら不味いんで流石に止めたがね。


土壁が取り払われて出て来た兄貴は雪まみれで所々焦げてたけど、生きてたよ。


その辺りはちゃんと加減してたんだね。


契約したての状態でのその実力を見て、もう誰も何も言わないし、クソ兄貴はアタシにビビって近付かないし。


自由に学ばせて貰ったさ。


おっと、昔を思い出してたら城に着いたよ。


さて、クソ兄貴と老害どもめ。


子供達の未来は返してもらうからね。

毒に耐性がついたなら、肉だって腹壊すんだ、毒扱いで食えても良いんじゃないかと思うんだがね?!

ック!

今日もユズリハの焼くベーコンの匂いが狂暴的だよ!!


**********


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