幕間 ばぁばと精霊、同盟を組む?
ブルーメ視点
おいおいおいおい、規格外だとは思っていたが、ここまでとはね。
「ユズリハの精霊達、アンタ達だってユズリハが大事だろう?このままじゃずっとユズリハは目覚めないよ。
ちょっとアタシの言うこと聞いとくれ」
チカチカ瞬いた精霊達が、アタシの近くによってくる。
「アンタ達が形成出来るまで、十分な魔力をユズリハから受け取れてないんだろう?
そりゃそうさ、本来ならあと2年、ユズリハの魔力を磨いて量を増やしてからアンタ達と契約するつもりだったんだ。
それをアンタ達がフライングした。
たしかにね、スケとカクだけが契約したことが羨ましかったのはわかる。
アタシもたしかに唆した。
ただねぇ、4精霊たぁ聞いてないねぇ?
おい、火の、アンタどこに隠れてた?」
ぶるぶる震えている小さい光の玉がいる。
まぁ、アタシは契約者じゃないから、ユズリハの精霊と直接意思の疎通は出来な…
『しょうがないんだ!ここは火の気が少ないから!』
『だからこんなに小さいんだよ』
『お子ちゃまはかくれんぼが得意なのは自明の理よ?』
…は?
「アンタ達!アタシとも会話出来るって、もしや…」
『当ったり~!ボク達、次の精霊王だよ!』
『今は修行中だね!』
『貴女の修行の仕方、面白いから特別よ、特別!ありがたい?ありがたいわよね!』
オイオイオイオイ…
「アンタ達も同罪だ!
自分達がより大きく成長するのにユズリハの魔力を奪ってるね?
力を抑えな!
このままだと、ユズリハの命が危ないよ!」
『え?』
『なんで?』
『強ければ、よりこの子を守れるのよ?』
「本末転倒だよ!
魔力欠乏が続き過ぎ、それでもさらに魔力が流れ出ると、生命力まで奪うんだよ!
アンタ達!自分が力をつけるためにユズリハを食い潰す気かい?!」
『死んじゃうの?』
『それはダメだよ!』
『どうしたらいいのよ?!』
「アンタ達、ユズリハのお気に入りの動物の姿になるつもりだろう?
ユズリハがもふもふ大好きだからって、より大きく、もふもふになろうとしてないかい?
すぐに止めな!!
その子供の姿で止めるんだ。ならもう十分魔力は貰っただろう!
それで、一緒に成長していくんだ。
子犬の姿は、犬じゃなくても子供の姿は、それはそれで大層愛でられるよ!!
それから、火の!
アンタは申し訳ないが、せめてあと2年!ユズリハの中に隠れておいで。
表に出ないでユズリハの魔力を少しづつ貰いながら成長していくんだ。
ユズリハの中にいれば、ユズリハの負担がどれ程かわかるだろう。
ユズリハや人体の身体についてはアタシの方が詳しいよ!
お子ちゃま精霊達!全員アタシの言うこと聞きな!!
さぁ、ユズリハの将来のために!精霊とユズリハが一体となって成長していくんだよ!
アタシと松雪達も全力でサポートするからね!
ユズリハの幸せのための同盟だよ!」
『ユズリハの幸せいっぱい!』
『一緒に成長!』
『ま、まぁ?この子と妾のために動くというなら?言うこと聞いてやっても良くってよ?』
「なんだい、最後の子はムダにツンデレぶるね?猫かい?ネコ科ならホワイトタイガーの子とかなるのか?でもありゃ子供はたしかに可愛いが、大きくなったらイカツイか」
『イカツイ?それはダメよ!優美なもふもふに成長するのよ!』
「ああ、もう決まってるのかい。
まぁ、ユズリハに最初に見て欲しいんだろう?
ユズリハの目覚めと共に、アンタ達の姿も楽しみにしているよ。
いいかい?
くれぐれも、くれぐれも!!今日はこれ以上魔力を奪うんじゃないよ!!」
『わん!』『メェ!』『仕方ないから言うこと聞いてあげるわ!』
「…うん、犬と羊と猫だね」
ユズリハ、大喜びだろうよ。目覚めるのが楽しみだ。
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