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墓守の少年、千年の声を聞く ― 王国最後の見届け人 ―  作者: スマイリング


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第33話 眠らぬ祈り

 夜明けの光が、ゆっくりと王都を包み込んでいた。

 あの激しい白光も、焼けつくような熱ももうない。

 けれど街は静かすぎた。まるで音そのものが、まだ戻ってこられずにいるみたいだった。


 崩れた塔の影を抜けると、瓦礫の隙間から草が芽吹いていた。

 その小さな緑を見て、ルカは足を止める。

 「……光が消えても、生きるものはいるんだね」

 ミレイアが微笑んだ。「ううん、“光が変わった”だけよ。今は、照らす光の時代」

 風が吹き抜け、焦げた旗がひらひらと舞い落ちる。

 遠くで子どもの声が聞こえた。

 「ねえ、お母さん。祈りって、もう怖くないの?」

 母親は少し黙ってから答える。「……きっと、もう焼かない祈りに変わるわ」


 ルカはその声を聞きながら、胸の炎を見つめた。

 橙色の光は穏やかに揺れ、微かな温もりを放っている。

 けれどその中心――ほんの一瞬だけ、黒い影が走った気がした。

 「……今の、何?」ミレイアが眉をひそめる。

 「わからない。でも、どこかで“祈り”が呼んでる」

 ルカは空を見上げた。

 夜明けの空は淡く、雲の切れ間にひとすじの星がまだ残っている。


 広場では、エリシアが人々に声をかけていた。

 「王はもういません。けれど、私たちはまだ“祈ること”を忘れていません。

  焼くための光ではなく、支え合う光を――それを、共に作っていきましょう」

 人々は顔を見合わせ、静かに頷いた。

 涙を流す者、手を合わせる者。誰も歓声を上げない。

 それでも、その静けさの中に“希望”があった。


 ルカは歩み寄り、彼女の隣に立った。

 「……うまくやってるね」

 エリシアは小さく笑った。「まだ、みんな迷ってます。でも、それでいいんです」

 「うん。祈りは迷うものだから」

 その言葉に、彼女は目を細めた。

 「あなたがいてくれてよかった。――この国は、もう一度歩き出せます」


 そのとき、城の方角から低い風の音が響いた。

 ミレイアが顔を上げる。「……聞こえる? 下から……声がする」

 「声?」

 「うん……まだ、眠ってない“祈り”の声」

 ルカは胸の炎を押さえた。

 炎が一瞬だけ赤黒く揺れ、光が跳ねた。


 ――まだ、終わっていない。


 昼の鐘が鳴るころ、王都の北丘では小さな葬列が進んでいた。

 白い布に包まれたヴァルトの遺灰を抱え、ルカたちはゆっくりと歩いていた。

 空は晴れているのに、風はどこか冷たかった。


 丘の上には、かつて王都を守る騎士たちの墓が並んでいる。

 その一角に、新しい碑が立てられていた。

 《白鉄の騎士ヴァルト ここに眠る》

 その下に、小さな文字で刻まれている。

 ――「光を信じ、影を見つめた者」


 ルカは花を供え、静かに祈った。

 「あなたがいなければ、僕たちはここまで来られなかった」

 炎が穏やかに揺れ、橙の光が碑を照らす。

 風に乗って、白い花びらが舞い落ちる。


 「……でも、不思議ね」ミレイアが小さく呟く。

 「英雄を弔うのに、王都の鐘は鳴らないなんて」

 エリシアが目を伏せた。

 「鳴らせないのよ。民の半分はまだ“光の信徒”だから。

  彼に救われた者も、焼かれた者も、どちらもこの国にはいる」

 ルカはその言葉を聞きながら、墓碑を見つめた。

 「英雄でも、悪でもない。ただの人間だよ。

  ――光と影、どっちも背負ったまま生きてたんだ」


 そのとき、丘の下でざわめきが起きた。

 黒い服を着た男たちが、静かにこちらを見上げている。

 胸には古い王国の紋章――“旧光派”の印。

 「……来たか」カイエンが低く呟く。

 男たちは声を上げる。

 「影を導く者たちよ! 光を裏切った王女と墓守を許すな!」

 民の中からも小さな悲鳴が漏れた。

 ルカは一歩前に出る。「僕たちは誰も焼かない。誰の祈りも奪わない」

 「嘘だ!」男のひとりが叫ぶ。「祈りを失った国は滅びる!」


 その瞬間、胸の炎がざわめいた。

 ルカは息を呑み、思わず胸を押さえる。

 ――“滅びる……いや、まだ終わっていない”

 頭の奥で、かすかな囁きが聞こえた。

 ミレイアが振り向く。「ルカ、どうしたの?」

 「……今、声がした。“影は眠っていない”って」


 風が吹き抜け、花びらが空に舞う。

 ルカは目を閉じた。

 「ヴァルト卿……あなたの“影”は、まだこの国に残っているんですか?」

 その問いに、炎が小さく揺れて答えたように見えた。


 彼は静かに立ち上がり、振り返る。

 「行こう。祈りが眠れないなら、僕たちが見届ける番だ」

 ミレイアとエリシアが頷き、カイエンが剣を握り直した。

 丘の上で橙の光がゆらりと揺れ、空の雲がひとつ、ゆっくりと裂けていった。


 夕暮れが王都を包み始めていた。

 瓦礫の上に残る白い粉はもう風に飛ばされ、街の通りには小さな灯火が並び始めている。

 子どもたちが壊れた柱を並べて遊び、紙で作った小さなランプを灯していた。

 「見て! “焼かない光”だよ!」

 少女の声が響くと、周りの子どもたちも笑いながら火を掲げる。

 炎は弱いけれど、どれも暖かく揺れていた。


 ルカはその様子を屋根の上から見下ろしていた。

 胸の炎が同じリズムで揺れ、心の奥がほんの少しだけ軽くなる。

 「……すごいね。もう、誰も怖がってない」

 ミレイアが隣で微笑む。「あの光、ちゃんと届いてるのね」

 「うん。たぶん、ヴァルト卿も喜んでる」

 風が通り抜け、橙の光が二人の頬を照らした。


 そのとき、ルカの炎がふっと揺れた。

 わずかに黒い影が走り、胸の奥で低い音が響く。

 (……まただ)

 ルカは胸を押さえ、息を整えた。

 「ルカ?」ミレイアが心配そうに覗き込む。

 「平気。ただ……祈りの声が、少し近い」

 「祈りの声?」

 「うん。眠ってるはずの祈りが、まだ“呼んでる”。どこかで目を覚まそうとしてる」


 ミレイアは沈黙したまま空を見上げた。

 空には新しい星がひとつ輝いている。

 「……あれ、見て」

 遠くの塔の上で、一際明るい光が揺れていた。

 エリシアが再建中の王城に掲げた“再生の灯”――祈りの象徴だ。

 人々がそれを見上げ、手を合わせる姿が見える。

 「祈る相手を失っても、人は祈るんだね」

 「そうね。でも今度は、誰かに従う祈りじゃなく、自分の中の光に向けて」


 ルカはゆっくりと頷いた。

 「それでいい。……でも、気をつけなきゃ」

 「え?」

 「祈りは、光にも影にもなる。誰かが“もう一度救いを求めた”とき――

  その声を利用する者が、必ず現れる」

 ミレイアの笑みがわずかに消えた。

 「……旧光派の人たち?」

 「それだけじゃない。もっと……“違う何か”が動いてる気がする」

 炎が揺れ、遠くの塔の光と共鳴した。


 街の子どもが最後の灯を掲げる。

 「ねえ、これ、ヴァルトさんにも見えるかな!」

 その声にルカは笑った。

 「見えてるよ、きっと」

 そう言いながらも、胸の奥の影が静かにざわめいた。


 ――まだ、眠らぬ祈りがある。


 その夜、王都は久しぶりに静かだった。

 祭りの灯も消え、人々はそれぞれの家で眠りにつこうとしていた。

 だが、静寂の底で――何かが囁いていた。


 ミレイアは寝台の上で身を起こした。

 胸の奥が妙にざわついて、眠れなかった。

 窓の外には、淡い星明かりが差し込んでいる。

 「……また、聞こえる」

 耳を澄ますと、空気の奥から小さな声が流れ込んできた。

 “祈りを……返して……”

 それはか細い子どもの声にも、年老いた嘆きにも聞こえる。

 無数の祈りが重なり、波のように心に押し寄せてきた。


 (焼かれた祈りたち……まだ眠っていない)

 ミレイアは息を詰め、足音を立てぬように部屋を出た。

 廊下を抜け、外に出ると夜風が頬を撫でる。

 風の流れがまるで導くように、王城の下層――地下聖堂の方角を指していた。


 「……やっぱり、そこなのね」

 光炉の爆心地は封鎖されたはずだった。

 だが今、地面の下から淡い光が滲み出している。

 ルカたちが再び歩いたあの道筋に、影の脈が走っていた。


 「ミレイア!」

 背後から声がして振り向くと、ルカがランプを片手に立っていた。

 「どうして起きてるの?」

 「炎が反応したんだ。……“祈り”の声が動いてる」

 ミレイアがうなずく。「下から聞こえる。まるで、誰かが目を覚まそうとしてるみたい」

 「影、なのか?」

 「違う。もっと……“祈りの形”そのもの」


 二人は視線を交わし、静かに頷いた。

 そのとき、足もとで地面がかすかに震えた。

 石畳の隙間から白い光が漏れ、次の瞬間、低い唸りが空気を裂いた。

 “……返して……まだ終わっていない……”

 ミレイアが息を呑む。「こんなに強く……まるで、意志を持ってるみたい」

 ルカは炎を掲げた。

 「――“声なき影”か」


 橙の光が地面に反射し、二人の影が長く伸びる。

 影の端で、黒い波紋がわずかに蠢いた。

 (これは……ただの残滓じゃない)

 ルカは胸の奥で確信する。

 祈りを焼かれた人々の声が、今度は“形”になろうとしている。


 「ミレイア、ここを離れよう」

 「でも、放っておけない。もしこの声が――」

 「わかってる。だから、聞きに行こう。次は、祈りを“焼かない”方法で」

 夜風がふたりの間を通り抜けた。

 白い光が地面を這い、ゆっくりと王城の方角へと流れていく。

 その軌跡は、まるで再び眠ることを拒む“祈り”の導きのようだった。


 翌日。

 王城の大広間には、再建のために集められた文官や騎士たちの声が響いていた。

 壁にはまだひび割れが残り、窓からは修復中の足場がのぞいている。

 それでも人々の目には、久しぶりに“未来”の色があった。


 玉座の代わりに設けられた長机の上で、エリシアが立ち上がる。

 「……まず、各地の避難所に“灯の種”を配ります。

  これは焼かない祈りの象徴。誰もが灯を掲げられる国にしたいのです」

 文官のひとりが頷いた。「姫様の御言葉、確かに伝えます」


 しかし、その横で別の男が立ち上がった。

 年配の将校――胸には、かつて“光の紋章”をつけていた跡がある。

 「姫君、その“灯”が新しい秩序になるとお考えか?

  民は祈る対象を失い、心が彷徨っている。

  祈りを束ねなければ、また闇が生まれるでしょう」

 エリシアはまっすぐに答えた。

 「束ねるのではなく、支え合うのです。

  誰か一人の祈りではなく、みんなの光で――」

 「それでは混乱を招きます!」男の声が大きくなる。

 「王の祈りを否定した瞬間から、王国の柱は崩れ始めているのです!」


 会議の空気が一気に冷えた。

 ルカとミレイアが壁際で見守る。

 カイエンは腕を組み、低く唸った。「……出てきやがったな、“旧光派”」

 「旧光派?」ミレイアが囁く。

 「ヴァルドリス陛下の信念を今も崇拝する連中だ。

  “祈りの秩序”が崩壊した今、連中は新しい光を探してる」

 「新しい光……」ルカは胸の炎を見つめた。

 (もしかして……“声なき影”を利用しようとしているのか?)


 エリシアが再び口を開く。

 「私は、誰の祈りも否定しません。

  けれど、誰かの祈りを“従わせる”国には戻しません」

 静かな言葉だった。

 だがその穏やかさの中に、確かな力があった。

 文官たちがざわめき、将校は口を閉ざす。


 会議が終わったあと、ルカたちは中庭へ出た。

 陽の光が差し込み、修復中の城壁を照らしている。

 エリシアは深く息を吐いた。

 「父上の信仰を否定したわけじゃないの。

  ただ、“光に頼りすぎる心”を変えたかっただけ」

 ルカは頷く。「うん。でも、まだその“光”が残ってる」

 「……旧光派?」

 「それだけじゃない。昨夜、地下でまた祈りの声を聞いた。

  “声なき影”が、王都の下で動いてる」


 エリシアの目が揺れた。

 「影が、また……?」

 ルカは小さく頷く。

 「たぶん、僕らが止めた光炉の残響。

  でも、それを“信仰の光”だと勘違いする人がいたら――」

 カイエンが続けた。「戦は終わっちゃいねぇってことだな」


 その日の夜、王都に霧が降りた。

 昼間の陽光が嘘のように消え、街灯の光がぼんやりと霞んでいる。

 ルカは屋根の上に立ち、胸の炎をじっと見つめていた。

 昼の会議以降、ずっと胸の奥がざわついていた。

 息をするたびに、炎が心臓の鼓動と同じリズムで明滅する。


 (……また近づいてる。あの声が)

 “祈りを返して……祈りを返して……”

 かすれた囁きが耳の奥にこびりつく。

 それは恐怖でも怒りでもなく、ただ切実な願いのようだった。

 「焼かれた祈りたちが、まだ……届いていないんだ」

 ルカは小さく呟いた。

 その声を聞いて、背後から足音が近づく。

 「眠れないの?」

 ミレイアだった。白い外套を羽織り、風の中に立っている。

 「炎が……呼ばれてる。王都の下から。

  まるで、祈りたちが道を探してるみたいに」


 ミレイアは彼の胸に目をやった。

 橙だった炎の中に、細い赤黒い線が走っている。

 「……前より濃くなってる。まるで、別の“意志”が混じってるみたい」

 「たぶん、僕が光炉の中で取り込んだ“声”だ。

  あのとき……王とヴァルト卿の祈り、両方を繋いだから」

 ルカは拳を握る。「もしそれが残響なら、完全に沈めなきゃ。

  でも、今のままじゃ……誰かの声が、僕を通じて外に出ようとしてる」


 ミレイアは静かに息を吐いた。

 「ねえ、ルカ。あなたの炎って、“祈りをつなぐ”ものでしょう?

  なら、無理に閉じ込めるより、“聞いて”あげるのも一つの方法かもしれない」

 「聞く……?」

 「ええ。焼かれた祈りたちは、光に怯えていた。

  でも、あなたの炎は“照らす”光。なら、きっと届く」


 ルカは目を閉じ、胸に手を当てた。

 炎が静かに脈打つ。

 次の瞬間、視界の奥に光が広がった。

 そこは真っ白な空間――そして、闇が混じり合う境界線。

 “……墓守……まだ、ここにいる……”

 声が確かに響いた。

 「誰だ?」

 “……祈りの底で、眠れぬ者……封じられた光炉の影……”

 ルカの身体が震えた。

 ミレイアが慌てて支える。「ルカ!」

 「平気……けど、確かに聞こえた。“王宮の下”だ。

  そこに……“祈りが眠れない理由”がある」


 風が吹き抜け、霧の中で橙の光が強く揺れた。

 ルカの炎が小さく裂け、その中で白と黒の光がせめぎ合う。

 ミレイアが呟く。「あなたの中に、光と影、両方がいる……」

 「たぶん、それが“墓守”の役目なんだ」

 ルカの瞳に決意の光が宿る。

 「次は――祈りの底へ行こう」


 深夜。王城の地下にある聖堂は、もう誰も近づかない場所になっていた。

 光炉の崩壊以来、封印の儀が施され、入口は厚い石壁で覆われている。

 それでも――中では“何か”が生きていた。


 かすかな唸り。

 壁の文様が淡く光り、祈りの言葉が浮かび上がる。

 “――光は、影を焼き、影は祈りを映す”

 その古い碑文が一瞬だけ赤く染まり、微かな裂け目が走った。


 地上では、ルカたちが王都の外れにいた。

 霧がまだ街を包み、空の星が見えない。

 「下から……また、動いてる」

 ミレイアが目を閉じ、額に手を当てる。

 「“声なき影”が、眠れずにうずいてる。

  まるで……“新しい祈り”に呼ばれてるみたい」

 エリシアが振り返る。「呼ばれてる? 誰に?」

 ルカは胸の炎を見つめた。

 「……たぶん、僕だ」


 炎が橙から白へ、そして一瞬、黒へと変わる。

 光と闇がせめぎ合うように揺らめき、

 胸の奥で“あの声”が再び響いた。


 ――墓守。祈りの底へ降りよ。

 ――光の影を、見届けよ。


 ルカは息を呑む。「……呼んでる。間違いない」

 カイエンが剣を抜き、周囲を見回した。

 「行くって言うんだろう? また面倒な連中が嗅ぎつける前にな」

 「旧光派の動きもある。放っておけない」

 エリシアがうなずく。「行きましょう。

  “祈りの眠れぬ場所”が、何を訴えようとしているのか――確かめなきゃ」


 夜風が吹き、霧の中に細い光の筋が伸びる。

 その先に、封印された聖堂の入り口が淡く光っていた。

 「……あそこだ」ルカが低く呟く。

 「地下聖堂の封印が、呼吸してるみたいに動いてる」

 足を踏み出すたび、地面の下から心臓の鼓動のような音が響く。


 ミレイアが祈りの印を描く。

 「これ以上、眠れない祈りが増えないように……」

 「うん。でも、僕たちが“聞かなきゃ”いけない」

 ルカは炎を掲げ、扉に手を伸ばした。


 その瞬間、空気が震えた。

 封印の石がひとりでに動き、隙間から光が漏れ出す。

 ――白ではなく、鈍い金のような光。

 そこから低い声が流れた。


 『……まだ、光を、欲している……』


 ルカの炎が激しく揺れた。

 ミレイアが後ずさる。「今の、まさか――!」

 ルカは目を見開いた。「間違いない。“声なき影”が、形を得ようとしてる」


 地下から吹き上がる風が、夜空の雲を裂いた。

 そして、封印の向こうで――

 黒でも白でもない、金色の影が、ゆっくりと目を開いた。

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