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第8話「偽聖女と直接対決? ふん、乙女ゲームのヒロインなんてまとめてぶっ壊すわ!」

ルシアンのアジトで地図を広げ、私は次の遺跡の場所を確認する。


「ふん、偽聖女アメリアの評判が揺らいでるなんて、乙女ゲームのヒロイン失墜イベントそのものね。…そろそろ本気で潰してやるわ。」


星輝の宝珠を握ると、ゼクスがノリノリで答える。


「レイリア、次の遺跡は平原の奥だぜ! スキル宝玉の反応、今回もバッチリ!」

「平原の遺跡か…。チートスキル、また増えるかしら?」


私はニヤリと笑う。


「レイリア様、学園での噂、アメリアの聖属性魔法が効かないって…一部の生徒が疑い始めてる。」


カイルが報告してくる。エリオットが目をキラキラさせて言う。


「偽聖女バレ、星輝の遺跡の力で加速するかも! 早く行こうぜ!」


ルシアンが通信石を手にニヤリ。


「アメリアが動き出したらしい。…直接、遺跡に来るつもりだぜ。」

「ふん、偽聖女が直々に? 乙女ゲームのヒロイン、追い詰められてる証拠ね。…いいわ、相手してやるわよ!」


私は鼻を鳴らす。アメリア、覚悟しなさい!


「レイリア、アメリアぶっ潰して、新スキルゲットだぜ!」


ゼクスの声に、私は『飛行魔法』で宙に浮かぶ。


「ふん、偽聖女の最後の足掻き、まとめてひっくり返してやるわ。…遺跡、行くわよ!」


────


平原の奥にそびえる遺跡は、風化した石塔が草に埋もれてる。入口のアーチから乾いた風が吹いてくるわ。


「よし、入るわよ!」


私は気合を入れる。ルシアンが「罠に気をつけろ」と短剣を構え、カイルが「レイリア様、先に行くんじゃない」と過保護に前に出る。エリオットは「星輝の文様、風属性っぽい!」と興奮してる。…うるさいわ、この三人。

遺跡の中は広々としていて、壁の光る模様が黄色く輝いてる。…やっぱり未来的ね。


「レイリア、奥にスキル宝玉の反応! けど、魔物もいるぜ!」


ゼクスの実況に、私はメニュー画面をチラ見。…準備は万端よ。

奥の広間に入ると、祭壇に黄色い宝玉が浮かんでる。…スキル宝玉ね! けど、その前に聞き覚えのある声が響く。


「レイリア・フォン・エルミナ! 魔物使いの罪、ここで償いなさい!」


アメリアよ! 聖女スマイルを貼り付けて、モブ貴族と騎士を引き連れてる。…って、広間の中央に巨大な魔物!?


「グシャア!」


マンティコアだわ! 獅子の体にサソリの尾、背中に翼がある魔物よ。アメリアが聖属性魔法をかけると、マンティコアの目が赤く光り、攻撃力が上がってる!?


「ふん、偽聖女が魔物を強化して襲わせるなんて、乙女ゲームのヒロインにあるまじき行為ね!」


私はメタツッコミしつつ、星輝の剣を構える。

マンティコアがサソリの尾を振り、毒針が飛んできた!?


「レイリア様、危ない!」


カイルが剣で毒針を弾くけど、マンティコアが突進してくる。ルシアンが「俺が尾を封じる!」と罠で動きを止め、エリオットが「星輝の文様、祭壇のトラップ解除したよ!」と叫ぶ。…仲間、役立つじゃない!

私は『飛行魔法』で宙に浮かび、祭壇へ。宝玉に触れると、メニュー画面に『幻影生成』追加!


「ゼクス、これ何!?」

「『幻影生成』だ! キミの幻影を複数作って、敵を混乱させられるぜ!」


幻影生成!? 乙女ゲームの搦め手チートっぽいわ!


────


「幻影生成、発動!」


私は指を鳴らす。すると、私の幻影が5体、広間に現れた! 全部が星輝の剣を構えてるわ。


「何!? どれが本物…!?」


アメリアが混乱する中、マンティコアが幻影に突進。…けど、幻影は消えるだけよ!


「ふん、偽聖女、いい加減にしなさい!」


私は本物として宙からマンティコアの背中に一閃! シュパッ! 光の刃が翼を切り裂き、マンティコアが「グシャア!」と倒れる。


「そんな…! 私のマンティコアが…!」


アメリアが顔を真っ赤にして叫ぶ。私は宙から降りて、剣を向ける。


「偽聖女、アンタが魔物を強化した証拠、しっかり見たわ。…乙女ゲームのヒロインにあるまじき行為、みんなに教えてあげようかしら?」


アメリアが「わ、私がそんな…!」と焦る中、モブ貴族たちが「アメリア様、撤退しましょう…!」と逃げ出す。…ふふ、乙女ゲームのモブ、弱いわね。


「レイリア様、さすがだ…! 幻影生成、なんて美しい…!」


カイルが感嘆の声を上げる。エリオットが「星輝の技術、幻影まで! もっと研究したい!」と興奮。ルシアンがニヤリと笑う。


「へえ、公爵令嬢、いいチートだな。…偽聖女、完全に負けたな。」

「ふん、褒めても何も出ないわよ、ルシアン!」


私は鼻を鳴らして剣を収めるけど、内心ニヤニヤしてる。…軽い仕返し、完了よ!

そこへ、カイルの通信石が光る。…何? 彼が石を手にすると、学園からの声が。


「カイル様! 学園で大変です! レイリア様がアメリアを退けた噂が広まって…一部の生徒が『レイリア様こそ本物の聖女かも!』って…!」


…何!? 私の支持が広がってる!?


「ふん、偽聖女の化けの皮、どんどん剥がれてきたわね。…この世界、私が変えてやるわ!」



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