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第7話「追跡隊に新スキル? ふん、王家の犬なんてまとめてぶっ倒すわ!」

ルシアンのアジトで荷物をまとめ、私は次の遺跡の地図を眺める。


「山岳地帯の遺跡か…。乙女ゲームの隠しダンジョンっぽいわね。チートスキル、また手に入るかしら?」


星輝の宝珠を握ると、ゼクスがノリノリで答える。


「レイリア、山岳地帯の遺跡、スキル宝玉の反応ありだぜ! 今回はヤバいスキル、ゲットできるかも!」

「ふん、ヤバいスキルって、乙女ゲームのチートそのものね。嫌いじゃないわ。」


私はニヤリと笑う。


「レイリア様、気をつけてくれ。アメリアの冤罪、かなり広まってる。」


カイルが心配そうに言う。エリオットが地図を覗き込んでくる。


「山岳地帯の遺跡! 星輝の技術、絶対あるよ! 早く行こうぜ!」


ルシアンが肩をすくめて言う。


「王家が調査団じゃなく、追跡隊を出すって噂だ。…偽聖女、かなり本気だな。」

「ふん、王家が動くなんて、乙女ゲームの追放イベントそのものだわ。…でも、私を捕まえられると思ってるの?」


私は鼻を鳴らす。アメリアの陰謀、チートでひっくり返してやるわ!


「レイリア、遺跡でスキルゲットして、追跡隊ぶっ潰そうぜ!」


ゼクスの言葉に、私は『飛行魔法』で宙に浮かぶ。


「ふん、偽聖女の企みなんて、まとめてぶっ壊してやるわ。…山岳地帯、行くわよ!」


山岳地帯の森を抜け、遺跡が見えてきた。岩肌に埋もれた石塔、入口のアーチが風に揺れてるわ。…けど、背後から馬の蹄の音!?


「レイリア・フォン・エルミナ! 魔物使いの罪で捕縛する!」


王家直属の騎士団が現れた。リーダー格の騎士が剣を構え、部下10人が私を囲む。…アメリアの差し金ね!


「ふん、偽聖女に騙されて、王家の犬になった気分はどう? …まあ、乙女ゲームの定番イベントだわ。」


私はメタツッコミしつつ、星輝の剣を手に持つ。


────


「観念しろ、魔物使い! アメリア様の言葉は絶対だ!」


騎士団長が叫ぶ。…真面目そうな顔してるけど、アメリアに騙されてるわね。


「レイリア、遺跡に入ってスキルゲットだ! 俺が道案内するぜ!」


ゼクスの声に、私は『飛行魔法』で宙に浮かび、遺跡の入口へダッシュ。騎士団が追いかけてくるけど、ルシアンが「俺が足止めする!」と罠を仕掛け、カイルが「レイリア様、俺が守る!」と剣で騎士を牽制。エリオットが「星輝の文様、入口にあるよ!」と叫ぶ。…仲間、意外と頼りになるじゃない。


遺跡の中は冷たく、壁の光る模様が緑に輝いてる。…やっぱり未来的ね。


「レイリア、奥にスキル宝玉! けど、トラップもあるぜ!」


ゼクスの実況に、私は『転送魔法』でトラップを回避。奥の広間にたどり着くと、祭壇に緑の宝玉が浮かんでる!


「ゼクス、あれ何!?」

「『時間停止』だ! 周囲の時間を数秒止められるぜ!」


時間停止!? 乙女ゲームのチートスキルっぽいわ! 私は宝玉に触れ、メニュー画面に『時間停止』追加!

そこへ、騎士団が広間に突入してきた。


「逃がさんぞ、魔物使い! 王家の名において裁く!」


騎士団長が剣を振り上げる。部下が一斉に弓を構え、矢が飛んできた!?


「ふん、偽聖女の犬ども、いい加減にしなさい!」


私はメニュー画面をタップ。…試すなら、今よ!


────

「時間停止、発動!」


私は指を鳴らす。すると、広間が一瞬静まり、飛んできた矢がピタリと止まる! 騎士団長も部下も、動きが凍ったままよ。


「うそ、めっちゃチート! 嫌いじゃないわよ!」


私は『飛行魔法』で宙に浮かび、星輝の剣で騎士団の剣や弓をシュパッ! と叩き落とす。…時間停止、5秒くらいかしら? 十分ね!

時間が動き出すと、騎士団が「何!? 武器が…!」「魔物使い、なんて力だ…!」と混乱。


「ふん、偽聖女の嘘を信じるなんて、乙女ゲームのモブそのものね。…さあ、次は誰が相手かしら?」


私は宙で剣を構える。騎士団長が顔を歪めて叫ぶ。


「くそっ…! 撤退だ! アメリア様に報告する…!」


騎士団が逃げ出す。…ふふ、乙女ゲームの敵、弱いわね。


「レイリア様、さすがだ…! 時間停止だと!?」


カイルが感嘆の声を上げる。エリオットが「星輝の技術、時間操作まで!? もっと研究したい!」と興奮。ルシアンがニヤリと笑う。


「へえ、公爵令嬢、またチート増やしたな。…偽聖女、悔しがる顔が見たいぜ。」

「ふん、褒めても何も出ないわよ、ルシアン!」


私は鼻を鳴らして宙から降りるけど、内心ニヤニヤしてる。…仲間たちの反応、悪くないわ。


「レイリア、ナイス無双! ステータス、スピードも上がったぜ!」


ゼクスの声に、私はメニュー画面をチラ見。…スピード、15000!? チート、最高!

そこへ、エリオットの通信石が光る。…何? 彼が石を手にすると、学園からの声が。


「エリオット様! 大変です! アメリア様の聖属性魔法が、魔物の傷に効かなくて…一部の生徒が『偽聖女じゃないか』って…!」


…何!? 偽聖女バレ、始まった!?


「ふん、偽聖女の化けの皮、ようやく剥がれてきたわね。…この世界、私が変えてやるわ!」



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