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第6話「冤罪で刺客襲来? ふん、偽聖女の陰謀なんてまとめてぶっ壊すわ!」

ルシアンのアジトで地図を広げ、私は次の遺跡の場所を確認する。


「ふん、街外れの遺跡で飛行魔法を手に入れたし、次もチートスキルが手に入るわよね?」


星輝の宝珠を握ると、ゼクスがノリノリで答える。


「レイリア、次の遺跡は湖の近く! スキル宝玉の反応、バッチリだぜ!」

「湖の遺跡…。乙女ゲームの隠しダンジョンっぽいわね。嫌いじゃないわ。」


私はニヤリと笑う。


そこへ、ルシアンが通信石を持って顔を曇らせながら入ってきた。


「学園からの情報だ。…レイリア、ヤバいことになってるぜ。『魔物使いレイリアが遺跡で魔物を増やしてる』って噂が広まって、王家が調査団を出すらしい。」


…何!? 私は眉をひそめる。


「またアメリアの仕業ね。偽聖女、どこまでしつこいのよ! …でも、王家が動くなんて、乙女ゲームの追放イベントそのものだわ。」


前世の司書知識が脳内でパラパラ。『星輝のプリンセス』なら、ここで悪役令嬢が孤立して破滅ルート突入よ。…でも、私は違うわ!


「レイリア様、学園に戻って潔白を証明すべきでは…?」


カイルが心配そうに言う。エリオットが目をキラキラさせて割り込む。


「いやいや、遺跡に行こうよ! 星輝の技術、もっと解明したい!」

「ふん、余計なお世話よ、カイル! …エリオット、落ち着きなさい!」


私は鼻を鳴らすけど、内心ちょっとイラッとしてる。アメリアの陰謀、放っておけば遺跡探索の邪魔になるわ。


「レイリア、アメリアの陰謀、ぶっ潰すなら遺跡で証拠集めるのもアリだぜ!」


ゼクスの言葉に、私は星輝の剣を手に持つ。


「ふん、偽聖女の企みなんて、チートでひっくり返してやるわ。…遺跡、行くわよ!」


────


湖の近くの遺跡は、水面に映る石塔が神秘的。入口のアーチから冷たい風が吹いてくるわ。


「よし、入るわよ!」


私は気合を入れる。ルシアンが「罠に注意な」と短剣を構え、カイルが「レイリア様、先に行くんじゃない」と過保護に前に出る。エリオットは「星輝の文様、水属性っぽい!」と興奮してる。…うるさいわ、この三人。

遺跡の中は湿っぽく、壁の光る模様が青く輝いてる。…やっぱり未来的ね。


「レイリア、奥にスキル宝玉の反応! けど、敵もいるぜ!」


ゼクスの実況に、私はメニュー画面をチラ見。『飛行魔法』が追加されてから、移動が楽になったわ。

奥の広間に入る直前、ルシアンが「待て、足音だ」と耳を澄ます。…何?


「レイリア・フォン・エルミナ! 魔物使いの罪で捕縛する!」


モブ貴族が5人、騎士を引き連れて現れた。アメリアの取り巻きね。…って、背後に岩石の巨体!?


「ゴオオ!」


ゴーレムよ! 岩でできた巨体、魔法耐性が高い魔物だわ。司書知識でピンときた。…アメリア、刺客まで送り込んできたの!?


「偽聖女の差し金ね。…またこの展開? 予想通りすぎるわ!」


私はメタツッコミしつつ、星輝の剣を構える。

ゴーレムが拳を振り上げ、ドン! と地面を叩く。衝撃波が広間を揺らし、モブ貴族が「観念しろ、魔物使い!」と叫ぶ。


「レイリア様、俺が守る!」


カイルが剣で衝撃波を防ぐけど、ゴーレムの拳が迫る。ルシアンが「騎士ども、俺が引きつける!」と短剣で動きを封じ、エリオットが「ゴーレム、魔法耐性高いよ! 物理攻撃で…!」と叫ぶ。…仲間、役立つじゃない!


「ふん、チート隠してる場合じゃないわね!」


私は『飛行魔法』で宙に浮かぶ。ゴーレムの拳をかわしつつ、広間の祭壇へ。そこに青いスキル宝玉が浮かんでる!


「ゼクス、あれ何!?」

「『重力操作』だ! 物体や敵の重さを操れるぜ!」


重力操作!? 乙女ゲームのチートスキルっぽいわ! 私は宝玉に触れ、メニュー画面に『重力操作』追加!


────


「重力操作、発動!」


私は指を鳴らす。ゴーレムの巨体がググッと重くなり、動きが止まる!


「ゴオ…!?」

「今よ、星輝の剣!」


宙からゴーレムの頭上に一閃! シュパッ! 光の刃がゴーレムの岩を砕き、ドスン! と倒れる。


「ふん、偽聖女の刺客なんて、この程度ね!」


私は宙で剣を振る。モブ貴族たちが「うそ、ゴーレムが…!」「魔物使い、強すぎる…!」と逃げ出す。…ふふ、乙女ゲームのモブ、弱いわね。


「レイリア様、さすがだ…!」


カイルが感嘆の声を上げる。エリオットが「重力操作! 星輝の技術、最高!」と興奮。ルシアンがニヤリと笑う。


「へえ、公爵令嬢、いいチート持ってるじゃん。…次の遺跡も頼むぜ。」

「ふん、褒めても何も出ないわよ、ルシアン!」


私は鼻を鳴らして宙から降りるけど、内心ニヤニヤしてる。…仲間たちの反応、悪くないわ。


「レイリア、ナイス無双! ステータス、防御力も上がったぜ!」


ゼクスの声に、私はメニュー画面をチラ見。…防御力、8000!? チート、最高!

広間の奥、祭壇の壁に星輝の文様が光る。…次の遺跡への手がかりね。


「レイリア、次の遺跡は山岳地帯だぜ。…けど、アメリアの妨害、またありそう。」


ゼクスの言葉に、私は星輝の剣を握り直す。


「ふん、偽聖女の企みなんて、何度でもひっくり返してやるわ。…この世界、私が変えてやる!」

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