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第5話「遺跡で飛行魔法ゲット? ふん、テンプレ魔物なんてまとめてぶっ倒すわ!」

ルシアンのアジトは、街外れの古びた小屋だけど、壁に貼られた地図や遺跡の資料が妙に落ち着くわ。司書時代の私なら、こういう場所で一日中過ごせたのに。


「ふん、テンプレの冒険者拠点ね。…まあ、宿屋よりはマシかしら。」


私は地図を眺めながら鼻を鳴らす。星輝の宝珠を握ると、ゼクスがノリノリで喋り出す。


「レイリア、街外れの遺跡、スキル宝玉ありそうぜ! 飛行魔法ゲットしたら、アメリアの鼻、明かしちゃう?」

「ふん、飛行魔法なんて、テンプレの移動チートそのものね。…でも、アメリアの悔しがる顔、見ものだわ。」


私はニヤリと笑う。

そこへ、ルシアンが地図を片手にやってきた。


「次の遺跡は街外れの森の中だ。…けど、学園で妙な噂が流れてるぜ。『レイリアが魔物と結託してる』ってな。」


…何!? 私は眉をひそめる。


「ふん、テンプレの冤罪パターンね。…アメリアの仕業に決まってるわ。」


前世の司書知識が脳内でパラパラ。乙女ゲーム『星輝のプリンセス』なら、偽聖女アメリアが悪役令嬢を貶める定番イベントよ。…でも、今の私には関係ないわね。


「レイリア様、学園に戻るべきでは…?」


カイルが心配そうに言う。遅れてエリオットが地図を覗き込んでくる。


「星輝の遺跡だろ! 絶対スキル宝玉あるよ! 早く行こうぜ!」

「ふん、余計なお世話よ、カイル! …エリオット、落ち着きなさい!」


私は鼻を鳴らすけど、内心ちょっとワクワクしてる。…遺跡探索なら、チートスキルがもっと手に入るわ!


「レイリア、パーティ組んで遺跡行くぜ! 準備はいいか?」


ゼクスの声に、私はドレスの裾を整える。


「ふん、準備万端よ。…アメリアの陰謀なんて、まとめてぶっ壊してやるわ!」


────


街外れの森は薄暗く、苔むした石塔が蔦に覆われてる。…星輝の遺跡ね。入口のアーチからひんやりした空気が流れてくるわ。


「よし、入るわよ!」


私は気合を入れる。ルシアンが「罠に気をつけろよ」と短剣を構え、カイルが「レイリア様、先に行くな」と過保護に前に出る。エリオットは「星輝の文様だ!」と目をキラキラさせてる。…うるさいわ、この三人。


遺跡の中は薄暗く、壁に光る模様がチラチラ。…やっぱり未来的ね。司書時代に読んだSF小説みたいだわ。


「レイリア、奥にスキル宝玉の反応あり! けど、魔物もいるぜ!」


ゼクスの実況に、私はメニュー画面をチラ見。『創造魔法』『転送魔法』『雷光衝撃』…準備は万端よ。

奥の広間に入ると、祭壇に青い宝玉が浮かんでる。…スキル宝玉ね! でも、その前にドスン! と重い足音。


「グオオオ!」


巨大なワイバーンが現れた! 黒い鱗、鋭い爪、巨大な翼…そして、口から炎を吐いてきた!?


「うそ、テンプレの遺跡ボス、早速登場!?」


私はメタツッコミしつつ、メニュー画面をタップ。カイルが剣を構え、「レイリア様、下がってろ!」と叫ぶけど、遅いわよ、忠犬!

ワイバーンの炎が迫る中、私は『創造魔法』で水の壁をバシャッ! 炎を防ぎつつ、『転送魔法』でワイバーンの背後にピョンと移動。


「星輝の剣、抜くわよ!」


カチャリと剣を手に持つ。光の刃がビカッと輝くわ。ワイバーンが振り向いた瞬間、斬りかかる! シュッ! 翼に一撃!


「グオオ!?」


ワイバーンがよろけるけど、まだ倒れない。…さすが遺跡ボスね。


「レイリア、スキル宝玉ゲットすれば、飛行魔法で上空から攻撃できるぜ!」


ゼクスのアドバイスに、私は祭壇へダッシュ。ワイバーンが追いかけてくるけど、ルシアンが「俺に任せろ!」と罠を解除して足止め。エリオットが「星輝の文様、解読した! 祭壇のトラップ、解除して!」と叫ぶ。…仲間、意外と役立つじゃない!

祭壇に触れると、宝玉が光り、メニュー画面に『飛行魔法』追加! イメージすると、体がふわりと浮かんだ!?


「うそ、めっちゃテンプレの移動チート! 嫌いじゃないわよ!」


私は宙に浮かび、星輝の剣を構える。ワイバーンが炎を吐いてくるけど、上空から一閃! シュパッ! 光の刃がワイバーンの首を貫く!


「グオオ…!」


ワイバーンが倒れ、広間に静寂が戻る。…ふふ、チート無双、最高ね!


────


「レイリア様、飛行魔法だと!? なんて美しい…!」


カイルが呆然と見上げてる。…忠犬、褒めすぎよ! エリオットは「星輝の技術だ! もっと遺跡調べたい!」と興奮。ルシアンがニヤリと笑う。


「へえ、公爵令嬢、なかなかやるじゃん。…次の遺跡も期待してるぜ。」

「ふん、褒めても何も出ないわよ、ルシアン!」


私は鼻を鳴らして宙から降りるけど、内心ニヤニヤしてる。…仲間たちの反応、悪くないわね。


「レイリア、ナイス無双! ステータス、攻撃力さらに上がったぜ!」


ゼクスの声に、私はメニュー画面をチラ見。…攻撃力、12000!? チート、最高!

そこへ、ルシアンの持つ通信石が光る。…何? 彼が石を手にすると、学園からの声が。


「ルシアン様! 緊急です! アメリア様が『レイリアが遺跡で魔物を増やしてる』と…!」


…何!? またアメリアの冤罪!?


「ふん、テンプレの妨害パターンね。…アメリア、どこまでしつこいのよ!」


私は星輝の剣を握り直す。次の遺跡探索、邪魔させないわよ。…この世界、私がテンプレぶっ壊してやる!



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