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第4話「学園で新展開? ふん、テンプレの嫌がらせ、まとめてぶっ壊すわ!」

宿屋の木のカウンターに肘をつき、私は小さくため息をつく。


「ふん、勘当されて宿屋暮らしなんて、テンプレの自立ルート突入ね。…でも、アメリアの悔しがる顔、もっと見たいわ!」


星輝の宝珠を握ると、ゼクスがノリノリで喋り出す。


「レイリア、学園でフル無双いっちゃう? アメリア、絶対ビビるぜ!」

「焦らしなさい、ゼクス。チートはまだ隠すのよ。…でも、軽いざまぁなら、やってやってもいいわね。」


私はニヤリ。『転送魔法』の光に包まれ、学園の中庭へピョンと移動。

朝の中庭は生徒たちで賑わってるけど、私を見た瞬間、ヒソヒソ声が広がる。


「レイリア様、戻ってきた!」「昨日、アメリア様を泥だらけに…!」

ふん、モブの反応、テンプレ通りね。乙女ゲーム『星輝のプリンセス』の悪役令嬢ルートなら、ここで嫌がらせがエスカレートするはずよ。


「レイリア・フォン・エルミナ! よくも昨日は、私を辱めてくれましたね!」

アメリアが聖女スマイルを貼り付けて現れた。隣には王太子レオン、モブ貴族を引き連れてる。


「ふん、偽聖女のドロドロドレス、似合ってたわよ?」

私はメタ視点でニヤニヤ。アメリアの顔が一瞬歪むけど、すぐにニコッと笑う。


「聖女として、あなたを導く義務があります。…皆さん、この悪女が魔物と結託している証拠です!」

アメリアが指さした先、森の茂みからゴブリンが10匹ほど飛び出してきた!? 緑の肌、ギザギザの歯、粗末な棍棒を持ってる。


「きゃあ! 魔物!?」「レイリア様が魔物を…!?」

モブ生徒たちがパニック。…って、ちょっと待って!?


「アメリア、アンタ、ゴブリンを学園に放ったの!? テンプレの冤罪、やりすぎよ!」

私は内心で叫ぶ。司書時代の知識が脳内でパラパラ。ゴブリンは群れで襲うけど、知能は低い。…誘導されてるわね、間違いない!


「レイリア、ゴブリンなら俺の鑑定スキルで弱点教えるぜ! 火に弱いよ!」

ゼクスが囁く。ふふ、ゲーム的サポート、頼りになるじゃない。


ゴブリンが「グギャ!」と叫びながら突っ込んでくる。モブ生徒たちは逃げ惑い、アメリアは「聖女として浄化します!」と聖属性魔法をチラつかせるけど、全然動かない。偽聖女、ほんと使えないわね!

「ふん、テンプレのピンチ展開、嫌いじゃないわよ!」


私はメニュー画面をタップ。チート隠しは続けるけど、ゴブリンくらいなら…軽く無双してやるわ!

「創造魔法、発動!」


指先から光が溢れ、イメージする。…火炎の壁! ドン! ゴブリンの前に炎のバリアが立ち上がり、突進してきた群れが「グギャア!」と燃え上がる!

「え、レイリア様、炎魔法!?」「魔力ゼロじゃなかったの!?」


モブ生徒たちが驚愕。ふふ、チート隠しつつ、なろう読者向けの見せ場よ!

「レイリア、右側に3匹隠れてるぜ!」


ゼクスの実況に、私は『転送魔法』でピョンと移動。隠れてたゴブリンの頭上に、近くの石ころを転送! ガツン! 3匹まとめて気絶よ。

「ふん、ゴブリンごとき、テンプレ魔物ね!」


私はドレスの裾を払う。アメリアが顔を真っ赤にして叫ぶ。

「そんな…! 魔力ゼロのあなたが、ゴブリンを倒すなんて…!」

「魔力ゼロ? ふん、勘違いしてなさい、アメリア。…さて、次はアンタの番かしら?」


私はニヤリと笑う。軽いざまぁ、完了よ!


そこへ、森の茂みから拍手が響く。

「へえ、いいセンスしてるじゃない、公爵令嬢。」


男が現れた。22歳くらい、黒髪に鋭い目つき。革の軽装、腰に短剣を差してる。…誰? 司書知識でピンときた。ルシアン・ノワール、元子爵次男の冒険者! ゲームのサブキャラ、罠解除と情報収集が得意な皮肉屋ね。

「ルシアン・ノワールだ。ゴブリンを誘導したトラップ、俺が解除しておいたよ。…偽聖女の仕業、丸わかりだったけどね。」


ルシアンがアメリアをチラリと見ると、アメリアが「わ、私がそんな…!」と焦る。

「ふん、テンプレの新キャラ登場ね。…で、ルシアン、私に何の用?」


私は警戒しつつ聞く。ルシアンがニヤリ。

「星輝の遺跡に興味がある。キミ、星輝の剣持ってるだろ? 一緒に遺跡探索しないか?」

…何!? 星輝の剣、バレてる!?


「レイリア様、無事か!?」

カイルが駆けつけてくる。遅いわよ、忠犬! 隣にはエリオットもいて、「星輝の剣! ルシアンも遺跡マニアだろ!?」と目をキラキラさせてる。


「ふん、余計なお世話よ、カイル! …エリオット、落ち着きなさい!」

私は鼻を鳴らすけど、内心ちょっとニヤリ。この三人、テンプレの仲間枠、うるさいけど…悪くないかも。


「レイリア、仲間増えたな! 遺跡探索、パーティ組めるぜ!」

ゼクスが囃す。ふん、別に仲間じゃないわよ! …でも、遺跡探索なら、チートスキルもっと集められるわね。


「で、レイリア、住むとこはどうするんだ? 公爵令嬢、勘当されたって噂だろ?」

ルシアンが皮肉っぽく聞く。…鋭いわね、この男。


「宿屋よ。…何か文句でも?」

私が睨むと、ルシアンが肩をすくめる。


「俺のアジト、街外れにある。遺跡探索の拠点にするなら、悪くないぜ。…どうだ?」

アジト? テンプレの冒険者拠点ね。宿屋より面白そうかも。


「ふん、考えておくわ。」

私は内心ワクワクしてる。

中庭の騒ぎが収まり、私はルシアンのアジトへ『転送魔法』で移動。

古びた小屋だけど、壁には地図や遺跡の資料が貼ってある。…司書時代の私なら、テンション上がるわね。


「さて、ゼクス、次はどの遺跡行く?」

「レイリア、街外れの遺跡にスキル宝玉ありそうぜ! 飛行魔法、ゲットしちゃう?」


飛行魔法!? テンプレの移動チート、嫌いじゃないわ!


「ふん、アメリアの悔しがる顔、見ものね。…遺跡探索、行くわよ!」


この世界、私がテンプレぶっ壊してやる!

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