第12話「領地経営スタート? ふん、貴族の妨害なんてチートでぶっ壊すわ!」
王太子レオンの協力で、私はルミエール王国の辺境にある小さな領地を手に入れた。荒れ果てた畑と古びた村、領主の館もボロボロだけど…。
「ふん、乙女ゲームの領地経営イベントそのものね。…でも、私が最強の領主になる第一歩よ!」
星輝の宝珠を握ると、ゼクスがノリノリで答える。
「レイリア、豊穣の宝珠があるぜ! 作物が一瞬で育つチートアイテムだ! さっそく使っちゃう?」
「ふん、もちろんよ。…この領地、私の手で繁栄させてやるわ!」
私はアイテムボックスから豊穣の宝珠を取り出す。
「レイリア様、領地経営…俺も手伝う! 村人たち、喜んでるぞ。」
カイルが報告してくる。エリオットが目をキラキラさせて言う。
「星輝の技術で領地を強化できるかも! 村に魔導装置、設置しようぜ!」
シアンが肩をすくめてニヤリ。
「貴族社会、黙っちゃいないだろうな。…エルミナ公爵が何か企んでるって噂だぜ。」
「ふん、エルミナ公爵…私の父ね。乙女ゲームの家族対立イベント、予想通りだわ。…でも、私には関係ないわよ!」
私は鼻を鳴らす。貴族社会が何を企もうと、チートでひっくり返してやるわ!
「レイリア、領地経営、ガンガン進めようぜ!」
ゼクスの声に、私は豊穣の宝珠を掲げる。
「ふん、最強領主への第一歩、しっかり踏み出してやるわ!」
村の畑に立つと、豊穣の宝珠が緑に輝く。光が畑を包み、荒れ地だった土がみるみる肥沃に変わる! 作物が一瞬で育ち、黄金色の麦が揺れるわ。
「うそ…! 作物が…!」「領主様、すごい…!」
村人たちが驚きの声を上げる。…ふふ、乙女ゲームの領地繁栄イベント、完璧ね!
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数日後、領地が順調に繁栄し始めた頃、ルシアンが通信石を持って顔を曇らせてやってきた。
「レイリア、ヤバいことになってるぜ。エルミナ公爵が魔物を送り込んできたらしい。…領地を潰す気だ。」
…何!? 私は眉をひそめる。
「ふん、父らしいやり口ね。乙女ゲームの家族対立、こんな形で来るとは。…でも、私を潰せると思ってるの?」
前世の司書知識が脳内でパラパラ。エルミナ公爵、私を勘当したくせに、今さら邪魔してくるなんて…許さないわ!
「レイリア様、村の外に魔物が…! 巨大なオークの群れだ!」
カイルが報告してくる。村の外を見ると、巨大なオークが20匹ほど、棍棒を手に畑を荒らし始めてる!?
「村が…! せっかくの作物が…!」
村人たちがパニックになる中、私は星輝の剣を手に持つ。
「ふん、乙女ゲームの領地防衛イベントね。…でも、私にはチートがあるわよ!」
私は『飛行魔法』で宙に浮かぶ。ルシアンが「俺が村人たちを避難させる!」と動き、カイルが「レイリア様、俺が援護する!」と剣を構える。エリオットが「オーク、弱点は首だよ!」と叫ぶ。…仲間、頼りになるじゃない!
オークのリーダーが「グオオ!」と咆哮し、棍棒を振り上げる。畑が踏み潰されそうよ!
「レイリア、エルミナ公爵の魔物、ぶっ潰すぜ!」
ゼクスの声に、私はメニュー画面をチラ見。…ここは一気に片付けるわ!
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「空間操作、発動!」
私は指を鳴らす。オークの群れの周囲の空間が歪み、透明な檻が一瞬で形成される! オークたちが「グオ!?」と暴れるけど、空間に閉じ込められて動けない。
「エネルギー吸収、続けて発動!」
オークリーダーが放った衝撃波を吸収し、星輝の剣がバチバチッと光る!
「攻撃力、22000に上昇! レイリア、フルパワーだ!」
ゼクスの声に、私は剣を振り上げる。
「星輝の剣、一掃よ!」
シュパアア! 光の刃が空間ごとオークを貫き、群れが一瞬で消し飛ぶ! 畑に静寂が戻るわ。
「ふん、父の差し向けた魔物なんて、この程度ね!」
私は剣を振る。村人たちが「領主様、すごい…!」「村が救われた…!」と歓声を上げる。…乙女ゲームの領地防衛、完璧ね!
「レイリア様、さすがだ…! 空間操作とエネルギー吸収、なんて力…!」
カイルが感嘆の声を上げる。エリオットが「星輝の技術、領地防衛にも使える! もっと研究したい!」と興奮。ルシアンがニヤリと笑う。
「へえ、公爵令嬢、領地防衛も完璧か。…エルミナ公爵、悔しがるだろうな。」
「ふん、褒めても何も出ないわよ、ルシアン! …でも、父には一言言ってやるわ。『私の領地に手を出すなんて、100年早いわよ』ってね!」
私は鼻を鳴らして剣を収めるけど、内心ニヤニヤしてる。…領地経営の基盤、しっかり固めたわ!
「レイリア、ステータス、統率力さらに上がったぜ! 領主として、村人からの信頼もバッチリだ!」
ゼクスの声に、私はメニュー画面をチラ見。…統率力、18000!? チート、最高!
「次は領地をさらに繁栄させるわ。…この世界、私が変えてやるわ!」