表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

適当に書てみる

作者: 今橋 卓杜

適当に書いてみる



「コーヒーが入りましたよ」


オレンジのライトに包まれ、寝る間のひと時、僕はいつもその時に創造的な活動をする。


例えば詩を読む。


その温かいコーヒーと作文用紙とペンが僕の創造意欲を掻き立てる。


僕はやはり紙とペンだ。


頭から手を通して紙に書く。その作業は、それ自体に意味があるように思える。


僕の頭に考えていることを適切な量にして紙に移してくれるのだ。


多すぎず、少なすぎず、それはまるで論語に出てくるいつまでも仁から出ない君子のよう

で、僕の創造活動のバランスというものの均衡を保っているように思える。


文を書くとき僕はそのバランス感覚と自分の中にある表現したいものとが絶妙に絡み合って

一つのひらめきをさずけてくれる。


それはまるで子供の様で、大切に、大切に、紙へと移していくのだ。


そして僕の場合はちょっとしたひょうきんさも必要だ。


特に僕が書く詩の場合、世間から離れ、抽象化しその過程で絶妙なバランス感覚によりとぼ

けるのだ。


そう、とぼけるというのも一種の表現のコツだと思っている。


僕にはそれがとても愛らしく、そして、時には強烈な表現となり人の心に刺さるのだ。


そして、とぼけというのは人のこころを自然にそしてゆるやかに開き、僕の思いをまるでそ

よ風のように取り入れるのだ。


書斎には偉人たちの書物が並ぶがそのどれもが僕に精神的背景をあたえてくれる。


また、それも僕の製作活動に深くかかわるのである。


しかしまた、僕の本の読み方というのもずいぶん適当なもので、気まぐれに本を開き、都合

の良い解釈をし、都合の良いところだけをつまみ出す。


そしてこのように他人に能弁を垂れるのだ。


今日はここまでにしておこう


僕の寝る前の独り言聞いてくれてありがとう。


おやすみなさい。


そして男は電気を消して寝床に向かう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ