無題
黒い液体飲み干して
後に残るは苦さだけ
そんなことして意味あるの?
朧なる影に問いかける
惨い失態世に晒し
後に零すは憂鬱さ
そんなことして価値あるの?
静けさだけが響く今
ただ
ゆらゆらと海月のように
ただ
ふらふらと千鳥足で
夢見心地で
風鈴花が風に戦ぎ
名に似合わぬ
雪月花が嘲りを浮かべる
例えば
天地がひっくり返って
身が落つる落ちる散る
契りを結びましょう
契りましょう 千切りましょう
白紙の文書を送りつけて
汝のまにまに
愛の淚に――