最たる終わりは成れの果て 後編
とりあえずこの小説は結構気分での投稿です。
サソリ
たかだかサソリだろう。
でもどうやらその生物が荒野のボスらしいな。
何せ地面を操ってる時点で、荒野を支配していると同等だからな。
「こんなに面白いものは今までにない。さあ、どんどん力を見せてくれ。」
小野寺可不可はandroidaxeを使い、空洞に切れ込みを入れる。
サソリが地面に潜ると、そこからまた急激に土が操られ、小野寺可不可を襲う。
しかし切れ込みが入った空間に触れるとその土はどんどんと吸収されていく。
サソリもそれにすぐさま対応し、空間の切れ目を避けながら小野寺可不可を襲う。
しかしその一瞬が仇となる。
彼女は髪を一本抜き取ると、その髪の毛は地面に入っていく。
すると土の動きが何故か止まる。
「触らぬ神に祟りなしだ。髪の毛一本神一体に等しいからな。まあ言い換えるなら、触らぬ髪に祟りなしというべきか。」
サソリの周りに金色の糸が全体に絡まる。
阿弥陀蜘蛛の糸。
小野寺可不可が前世界の時に殺した救いの神の能力。
その術式を完全に彼女の手の元に行き、そこからまた派生した。
「髪の毛一本で困惑するなよ。これでもまだ優しいほうだぜ。」
すると、サソリは自前のはさみでその糸を切る。
「ああ。これは終わったな。」
「神の糸は切ればすべてが終わるようなものだ。」
「切らなければ慈悲を。切れば絶望を。」
サソリの背中からいきなり大きな穴が出現する。
奈落。
現世でも確かあったような気がするな。
私が神の糸を切ると確かそこに落ちて地獄に行くんだったか。
でもこの世界に地獄なんかあるか。
だとしたら多分こいつは死なずにこの場に戻ってくるだろう。
小野寺可不可の予想通り、サソリは地面に潜り姿を消す。
するとどんどんと空間が狭まる。
天井が壁が地面がどんどんと彼女の方に近づいて行っているのだ。
「もしかして新手のプレス機かなんかか。だとしたらもう少し楽しませることぐらいできるだろ。」
「渾身の一撃だ。精一杯耐えてくれよ。」
術式はいわゆる神の能力を私なりに作った能力だ。
その中でも私が設定に設定を重ねてできたものだってある。
特に今からやるやつはまさしくそうだろう。
まあ欠点があるとすれば少しだけ時間がかかることかな。
多分最低一時間ぐらい。
こういうものこそプログラムにしたいけど、どうやっても無理って分かるんだよな。難しいって分かるから。
でも大丈夫。
別に一個とは言ってないから。
術式 狂乱期間
これで召喚術の準備時間が1秒に片付いた。
「来い。召喚獣 神屍戦機動獣。」
すると魔法陣が現れ、そこから黒い球が浮き出てくる。
小野寺可不可はそこに触れる。
するとここら一帯の荒野が跡形もなく消し飛んだ。
この召喚獣は防衛システムに全部振っているため、一回だけでも触れると突然爆発を起こす。
その後に再生能力による吸収も入るため、それにモンスターや瓦礫などのあらゆるものが吸い込まれる。
前の世界で行うと一瞬で国が9個消滅した。
というより地球の6分の一が消し飛んだ。
「ああー。またやってしまった。まあこれで解決というわけで。」
『或世界。チュートリアルクリアです。では或世界のプログラムを起動します。』
すると荒野の世界が一瞬で消えていく。
或世界はまだ始まってすらいなかった。
人類最強のプロフィール
召喚獣・術式の保有数
軽く1000は超えてんだろ。
まあ人の想像の分あるものさ。
次回本編開幕です。
今までのは前座なんだよ。