最たる終わりは成れの果て前編
勉強の合間に書きました。
数三って楽しいところもあるから割といいんだよね。
怪獣を倒したあと、荒野は真っ二つに割れた。
するとどんどんと境目が閉じていく。
異様な光景に私は少し驚いた。
驚くものだよ。
だいたい10キロの地割れが修復したんだからな
いや、これも恐らく再生なのだろう。
もし生物のカテゴリが再生能力を持っていると考えると、それは敵だけである。
でも、この世界そのものが再生していると考えると、それは地面も空も同じである。
だからだろうか。
先程のアリジゴクの渦やワームの進路も全て埋め尽くされていた。
まるで何事も無かったように。
ガイア理論かもしれないな。
地球をひとつの生物と例えるものだ。
地球は天体ではなく生物と判断することで、まるで全ての自然災害などが地球の意思で起こしたものとなるようなものだ。
もしボスが生物ではなくこのステージなら・・・
「最高じゃないか。世界が敵となる。そんなのどんな異世界でもなかった展開だぞ。」
小野寺可不可は喜んだ。
まあ敵が割とスケール大きいとかでのやつである。
彼女の戦いの中で未だに世界そのものが敵となったことはない。
彼女の敵は結局強キャラなのだ。
ベクトル操作や真実を無くすものや無限や一撃、能力多様やスライムや魔王や宇宙の王でさえも満足しなかった。結局すぐに終わるからだ。
でも世界が敵となれば、どれほどの強さかが分からないからワクワクしてきたのだ。
単なる戦闘狂である。
「それで、どこから来るんだその敵は。一体どこから来るんだ。」
小野寺可不可はワクワクしながら周りを見渡す。
すると突然地面が割れ、小野寺可不可はちょうどその真下にいた。
まるで荒野が操られたかのようである。
まさか、これが世界なのか。
なら、こうした方がいい。
彼女はAndroidAXEを手に取り、辺りを全て崩壊させた。
境目も全て消され、そこからまた深く落ちた。
するとその真下には大空洞ができていた。
「はは。いいねえ。どんどんと行こうじゃないか。」
AndroidAXEを振りかざし、地表に当てる。
その瞬間に落下による勢いを無くし、その力を攻撃に加えた。
加えられたことにより、大空洞が振動する。
振動した時に、そこからまた生物がどんどんと現れた。
あれは、サソリか。
でも何かが違う。まるで赤い武者かのようだ。
サソリの殻が鎧のように固い見た目をしている。
ちなみにサイズは他の生物と比べると小さい。
というか多分前の世界と同じぐらいだ。
するとそのサソリは針を地面に刺す。
その時に天井が小野寺可不可を潰しに来た。
小野寺可不可は咄嗟に空間を断絶し、天井からの攻撃を防ぐ。
一応こういう時のためにプログラムを作ってよかった。
「もしかして、こういう奴がボスなのか。案外最強かもな。」
人類最強のプロフィール
プログラム
私の持つ術式。それを電脳化したものがプログラムだ。
まあ実際結構便利なんだぜ。いわゆるショートカットもしくはオートマさ。
異世界渡航の際にめんどくさいからあることを発動できる。
私の持つ電脳干渉という能力があれば、基本的にスマホみたいな電子端末がなくても発動できる。まあ簡単なやつなら当たり前のようにできるがな。