奇怪たる機械使い
1年間ほったらかしてました。失踪していました
次の更新はまたいつか
目の前にいる人間
小野寺可不可は瞬時に敵と判断した。
術式墓穴入れば死後を得ず
すると十字架が敵に降ってくる。
その術式は相手を殺さずにダメージを与える術式。 そして今から24時間相手は死ななくなる。
完全なる拷問用の術式を今ここで初めて発動した。
でも相手がたとえ人間でも、この世界では容赦という単語なんてものは無い。
「十字架ですか。文献で聞いたことがあります。確か、磔に扱われていたと聞きましたが。」
正面にいる彼は口を開く。しかし小野寺可不可の顔を見る様子もない。
彼女はその態度を見て、腹が立った。
「お前。ふざけてるのか。」
「ふざけてはいませんよ。ただ僕の駒をあっさりと粉砕したことは賞賛します。お強いんですね。」
「強いね・・・。」
「おや。あまり嬉しくなさそうですね。やはり女性とはいえ強いはあまり聞こえのいい言葉ではありませんか。」
「別に。私は強かろうが弱かろうが・・・いや、弱かったらこんなところ来てないか。」
じゃああの人類最弱はどうやってここまで。もしかしたら別ルートがあるとか。
「とはいえこの十字架外してくれませんか。僕はこれでも平和主義者ですので。」
「そうだな。・・・じゃあ存分に痛みつけてやるよ。」
小野寺可不可は彼に対しドロップキックを放つ。
すると彼の背中から無数の機械で作られた腕が出現し、小野寺可不可の攻撃を防御する。
術式ウェーブ進行
蹴りの衝撃が波打つように機械を通り、そしてその衝撃波を彼はもろにくらう。
また、その衝撃波は地面を通り、地響きを引き起こす。
彼はそのまま倒れ込む。
「なんだ。たった一撃でこの程度か。期待はずれだな。」
「期待はずれとは心外だな。」
小野寺可不可は声の方向に振り向く。
すると彼女の顔面に右ストレートが入る。
小野寺可不可は目にする。彼の顔は黒いマスクで口元が覆われており、目は茶色かったが、その瞳の中心には歯車が回っていた。
「しかし今の攻撃はなかなかのもの。蹴りの衝撃を逃がさず、余波のように僕の体を全身に響かせる。そしてそれは増幅し、地鳴りを起こすか。でもそんなの、僕からすれば簡単に引き起こせるものなんだよ。」
彼は足を大きな音を鳴すように地面に着け、そこから振動が発した。
強い揺れはこの空間を壊すように揺れ動く。
相当な揺れだな。規模でいってしまえば大災害のようなもの。日本であれば、東日本大震災よりも大きい地震か。それだと、この世界は崩壊するぞ。
術式反感売買。
現状で起こっている反対の結果を起こす。揺れで壊れるのではなく、揺れで修繕されていく。
すると壁や地面のひびがたちまち直っていく。
「じゃあ僕はここで。」
彼はその瞬間跡形もなく姿を消した。
人類最強の豆知識
私自身戦いを好む。一撃で決まればそれでいいが、私自身後に回るのが色々と都合よく感じられる。あと一方的な暴力はあまり好まない。まあボコボコにしたらそれはそれで楽しいが