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或世界の者共  作者: ドンドコ
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人類的移動方法

 人類最弱、明暗中月を後にし、機械傭兵について探ることにした。

 まあ確かに彼女の言う通りならば、機械傭兵のリーダー的な存在がいるということは確定なのだろう。

 それに、人類最弱は危険視した方がいい。

 あれは同じ人間だとは思えないものだ。

 小野寺可不可は空を飛びながら、機械傭兵の出所を探す。

 もし元凶がビル内ともなればかなりの痛手だが、小野寺可不可には透視がある。

 空から見る彼女の視界にはビルの構造だけが見えているものだ。

 すると背後から機械音が聞こえてくる。

 

 「なんだ?」

  

 小野寺可不可は後ろを向く。

 そこには一機のヘリが背後に近づいていた。

 

 「おいおいおい。もしかして私を殺す気か。そんなの無意味だと分かってのことだろ。」

 「それは、あんたが決めたのか。」


 ヘリ内から声がした。

 ヘリの運転席はおろか、完全なる無人であるはずが、声がする。

 まあとりあえず撃墜させるか。

 小野寺可不可は風力・風速を極限に高め、ハリケーンを出現させる。

 台風よりも継続時間は小さいが、ヘリ一機を巻き込むには十分な物だろう。 

 そこから発生する雷。これで機械は完全に壊れた。

 しかしそのハリケーンが消える。

 内部からのエネルギー放射。

 風速で強化された風力よりも強力な攻撃が内部で発生。

 

 「へえー。生きてるんだ。」

 「はいはい。生きていますよ。エネルギーは枯渇しそうですが。」

 「枯渇?それはパワードスーツといってもいいのかい。」


 ハリケーンから現れたのはヘリではなく、機械傭兵であった。

 しかし声があることから、機械なのかはたまた人なのか。

 まあその真偽は確かめた方がいいのかもな。


 「あんた。何者?」

 「何者?それは僕の方が聞きたい。科学技術でも説明できない原理で空を飛ぶ人間。完全に人外と称してもいいのかな。」

 「人外か。それは傑作だな。私も少し前に人外に出くわしたのだよ。」


 人類最弱だがな。


 「ははは。面白い人間だ。いや、人間とか人外とかどうだっていい。あんたに興味が湧いた。ひとまず今回は解散ということにしてくれよ。」

 「解散か・・・。」

 

 小野寺可不可は高重力のベクトルを機械傭兵に当てる。

 下へは向かず、上へと行ってくれ。


 「これは。かなりの力だ。超能力に近いものだな。」

 「超能力か。残念だけど超能力みたいな、漫画やアニメみたいな能力じゃないぜ。ただ簡単に、地球上にある重力の層と呼ばれる部分を、その部分から引き放つベクトルをあんたに向けただけだ。」

 「重力の層?そんなの僕の世界にはないものだな。」

 「あるはずだ。何せ、この世界にはあるんだからな。」

 「へえそうかい。まあこれでいいデータが取れたよ。また会おうよ、生きてたら。」


 すると機械傭兵が輝く。

 もしかして自爆か。

 まあここまで遠ければ当たらないだろ。

 そう思うのもつかの間。

 機械傭兵はいきなり小野寺可不可の背後に出現する。

 

 「瞬間移動さ。僕の世界ではもう作られている。」

 

 してやられた。

 ・・・・そう思わせた方がいいな。

 術式受け取り拒否(パッシブノックアウト)

 触れた瞬間次に起こす行動の結果をなかったことにする。

 まばゆい閃光がそのままの状態で止まる。

 

 「なんで。」

 「騙されてしまったようだな。まあこういっておくか。おかげで場所が分かったよ。」

 

 術式凸面の行方(アクティブパート)x的瞬間移動(sine)

 凸面の行方で位置座標を確定させ、x対象移動で指定場所に行く術式。

 場所移動だけだとこの術式二つは使わないが、行ったことのある場所しか行くことが出来る記録辞典(ランドマーク)や、物体を投げて自動追尾する逆さ被害者(ハングドストーカー)、プログラム化した術式の元、適当に場所を移動するおまかせスタート(スポーン)しかない。

 また、螺旋はかなりの大雑把のため、かなり細かくしなければ失敗する。

 より正確な移動なら、この二つを使うしか方法がないのだ。

 そして前に立つのが彼なのか。

 機械傭兵の作成者。

 まあここからは次回お楽しみにということで。

人類最強のプロフィール

術式の名前

術式の名前は基本的に私がつけている。

かっこいいとかは割とこだわっているものだ。

まあ私自身男の子っぽいからな。まあ子供時代は戦隊ものもよく見る子であった。

現在はそれが可能となってしまい、見なくなったのだがな。

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