魔王軍の動向!
ゾフィーの考えにはついていけない所もあるが、ここから詳しい土地勘や情報がないのも事実である。
「さて、ワシらのリーダーであるシオンお嬢さんは、この魔族を仲間にすることに賛成かのぅ?」
ガラド老師が尋ねた。
「正直、信用はできないけど、ゾフィーの情報とその幻術は強力だからね」
「なるほど、ではゾフィーが裏切らなければ仲間にしてもよいと?」
???
「それは………まぁね」
「ならば契約魔術を使うのがよいじゃろう」
「契約魔術?」
聞き慣れない言葉に聞き返した。
「特定の行動だけさせないように、お互いに同意のうえで行う魔術ですじゃ。今回の場合は、お互いを『裏切らない』などで敵対行動を起こさせないようにするのです」
おお♪それはいいかも知れないね!
シオンはチラッとゾフィーを見た。
「まぁ、それくらいならいいわよ。後はお互いに同意の上なら契約を破棄できるを付け加えて欲しいわ」
「まぁ、魔王を倒したら協力関係も終わるし、良いんじゃないかしら?」
こうしてガラド老師に契約魔術を施してもらい、ゾフィーは情報を話した。
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「まさか、クロスロード公国から付けていたなんてね」
「私、尾行は得意なの♪」
いや、誉めてないからね!
「ゾフィーの話を信じるならまだ魔王軍には、聖剣のことは伝わってないんだな?」
「ええ、私は伝えてないわ。そこまで魔王軍に肩入れするつもりもないもの。ただ、その他の使い魔も、各国の情報を収集しているから、油断はできないわよ?」
ここでアークが次の本題に入った。
「それで、エルフの里についての情報を教えて欲しい」
「そうね。余り時間もないみたいだしね」
時間がない?
ゾフィーの言葉にシオン達は続きを聞いた。
「魔王軍はエルフの里のある大陸をほぼ手中に納めたわ。東の大陸と北の大陸、世界のほぼ半分が魔王の手に落ちたのよ」
!?
「なんじゃと!そんな報告は受けておらんぞ!?」
ガラド老師は驚き、声を上げた。
「だから、魔王軍は海竜を使いここを孤立させたのよ。世界の中心である三日月島には、商人達から世界中の情報が集まるからね?」
ゾフィーの話は驚愕だった。
「ただエルフの里は結界が張られて魔王軍も迂闊に手を出せないのと、エルフの契約もあったから今まで見逃されてきたのだけれど………」
ゾフィーはアークをチラッとみた。
「…………俺と母さんが逃げ出したことで契約を反故にしたか!クソッ!魔王が俺を殺そうとした癖に!!!」
バンッとアークは机を叩いた。
こうしてシオン達はエルフの里へ向かう事を決意するのだった。




