提案
翌日になりました。
「…………二人とも、何か言い残すことはあるかな?」
何故か正座をさせられているアークとグレンがいた。
「何故こうなった?」
「そうだぞ!何で俺達が責められているんだよ!」
宿屋の大人数が泊まれる部屋にてシオン達は『話し合い』をしていた。
「だってそうでしょう!朝、起きたら魔族のゾフィーが仲間になりに来ました!って言われてどうしてこうなった!?て、思うじゃない?そしたらゾフィーを見ると顔を赤めて照れるんですもの!」
ミアとルビーと言った女性陣の目は冷たかった。
「まて!お前達は思い違いをしているぞ!ゾフィーと俺達は何も関係ない!俺達を仲違いさせようとしているんだ!」
グレンの必死の弁解にゾフィーはうっとりした表情で一言呟いた。
「昨日はステキな夜でしたわ」
ピシッ!?
場の空気が凍った。
「ほらみなさい!ナニしたのよ!ナニしてきたのよ!ナニをチョメチョメしたのか吐きなさい!」
シオンは真っ赤な顔になりながら叫ぶように言った。
「よしよし………可哀想に。私が慰めてあげるから元気を出してね?」
わーん!!!
ゾフィーはシオンを胸に抱いてあやした。
「ふぉっふぉっふぉっ、にぎやかなことじゃのぅ?それで、そろそろ本題に入らんかのぅ?」
このカオスの状況を年の功であるガラド老師が話を戻した。
「あら?私はもう少し楽しみたかったのだけれど?」
ゾフィーの言葉にアークとグレンがキレた。
「「お前はもうしゃべるな!!!!」」
まったく酷い人達である。しかしゾフィーは満足したようで、にっこりと微笑んでシオンを放した。
「はぁ~楽しいわね♪あなた達のパーティーは。ますます加入したくなったわ♪」
クスクスと笑うゾフィーにからかわれているシオン達であった。
そして─
「…………それで私達の仲間になりたいっていうのはマジなの?」
シオンはテーブルに手を置いてふてくされながらゾフィーに尋ねた。
「もう♪拗ねないでよ?あなた達の仲間になりたいって事は本気なのよ」
いまいちゾフィーの言う事が信用できないシオン達であったが、ゾフィーの取引に興味があった。
「私達の仲間になる条件に、エルフの里のことに付いて話してくれるんでしょう?」
「ええ、そうよ♪」
「でもどうして私達の仲間になりたいのよ?私達は魔王を倒す目的よ?」
ゾフィーは親指を立てて言った。
「楽しそうだから!」
それは素晴らしいグッとなポーズだった。
『こいつ、ダメかも知れない』
その場にいた全員が思うのだった。




