情報提供!
幻惑のゾフィーは羽根と尻尾を隠して人間の女性として近付いてきた。
「情報提供だと?それより貴様は聖剣で斬られて死んだはずでは………」
「あら?私の2つ名を知っているじゃない♪あれは替え玉よ♪」
グレンは気付かなかったが、アークはまさかっ!?と、尋ねた。
「魔王軍に勇者と聖剣の存在がバレたのか!?」
!?
グレンもハッとなりゾフィーを見た。
「ウフフッ、どうかしら?私の情報を大人しく聞く気になったかしら?」
「条件はなんだ?」
まさかただで情報を渡すとは思っていない。
「う~ん?そうね?」
ゾフィーは溜めを作って言った。
「どちらかが私と一晩を共にするのはどうかしら♪」
ゾフィーの言葉にアークは瞬時にグレンの肩を叩いた。
「よし、了解した。グレン後は頼む」
そしてアークは後ろを向いて立ち去ろうとした………
ガシッ!?
「待て待て待てーーーー!!!!?」
「なんだ?良いじゃないか。こんな美人と一夜を共にできるなら?」
サラッと真顔で言ってくるアークにグレンはキレた。
「おいっ!アイツは魔族だろうが!絶対なにかするに決まってるだろ!俺を身代わりにするなよ!?」
「あら♪何もしないわよ?天井の染みを10数えている間に終わるからね?」
「話がややっこしくなるから黙れ!ってか、そんなに早くないから!?」
なんとも緊張感のない連中であった。
「本当に面白いわね♪でも、そろそろ真面目な話を始めましょう」
「最初からそうしてくれ。こちらには冗談の通じない奴が多いんだ」
「おいっ!」
グレンは終始怒っていたが、話が進まないのでグッと堪えた。
「さて、私の情報なのだけど、エルフの里に付いて………興味はないかしら?」
!?
「なんだと!」
「あら?冷静なあなたが取り乱すなんて?ダメよ?私じゃなかったら、そこから動揺を誘われてしまうわよ?」
ぐっ………アークは言葉を飲み込んだ。
「………それで、情報を教えてくれる条件はなんだ?」
「あら?簡単よ。私を仲間に入れてちょうだい♪」
!?
「「はっ?」」
珍しく、アークとグレンの声がハモった。
「なんの冗談だ?」
「いえいえ、至って真面目よ?」
ゾフィーの思惑が計れずアークは思案した。そこにグレンが小声で話しかけた。
「なぁ、シオン達と相談した方がよくないか?」
「………そうだな。俺達だけで決められる事じゃないな」
アークとグレンはゾフィーに明日の朝、泊まっている宿屋で詳しい話をしようと言って、ゾフィーの提案を保留にした。
「別に良いわよ?でも意外ね。すぐに相談すると思ったのだけれど?」
「…………1人、使い物にならない奴がいるんだよ」
遠くでにゃははは!!!!!と、言う笑い声が聞こえてきて、ゾフィーもああっ……と、納得するのだった。




