新たな仲間!
クロスロード公国に戻ったシオン達は1日ほど待って国王の間に呼ばれた
「バカンス楽しかったなぁ~」
「そうだな。また魔王を倒して母親を助けたら一緒に行こう」
珍しくアークがシオンの言葉に乗った。
「珍しいな。アークがシオンの肩を持つなんて?」
「いや、俺も楽しかったみたいだ」
フッと思いだし口元をつり上げた。
「でも夜は出歩かない方がいいけどね」
ああっとみんなが何とも言えない顔をした。
そう、あのメダル女王の城に泊った夜、遠くの部屋から鞭の音と、誰かの悲鳴(歓声)が聞こえてきたのがなかなか耳から離れなかったのである。
そうこうしているうちに謁見の間に着いた。
「シオン達よ、バカンスは楽しかったか?」
「はい!ありがとうございました!」
満足そうに頷くと本題に入った!
「さて、ようやく何重にも張ってあった結界の解除に成功した。そして、これが風のアーティファクト【ウィンド】だ」
「ちょっと頭の中で聖剣が叫んでいるので呼び出しますね」
シオンの手から聖剣リリーが出てきた。
『待ってました!』
メダル女王の城でも土のアーティファクト【テラ】を吸い込んだ時はテンションが高かった。
風のアーティファクトが聖剣に吸い込まれた。
『ぷっはーーーーー!!!!!うまいです♪もっとツッコンで欲しいです!』
また変態聖剣がなんか言ってるよ。
「さて、変態聖剣は放って置いて、アーティファクト【ウィンド】の『守護者』は誰だ?」
「おお、そうじゃな。正直、彼の者がいなくなるとこちらも痛いのじゃが勇者の旅では仕方がないのぅ」
まぁ、ここまでこれば守護者ってカール王子よね?賢明な読者の方は察しているよ。
王様に呼ばれて守護者が前に出てきた。
「改めて紹介しよう。風のアーティファクト【ウィンド】の守護者、ガラド老師である」
なんでだよ!?
シオンは自分の予想が外れて心の中で叫んだ。
そして他のメンバーもミア以外は似たような心情だった。
「ホッホッホッ、この老骨ではありますが足手まといにならないように頑張りますぞ」
「これは意外な人選でしたね。確かにガラド老師なら実績経験も豊富で実力も十分だ」
「力仕事以外はワシに任せてくだされ」
まぁ、ガラド老師なら………いや、ご老体で大丈夫だろうか?
「これで残りのアーティファクトも『水』だけになったね」
「そうだな。先が見えてきた感じがする」
明るいムードになったところで王様からとんでもない言葉が飛んできた。
「さて、良いニュースの後に悪い話がある。ここから東にある北の大陸が魔王軍の手に落ちたそうだ……」
!?
なんだかヤバそうです!




