あいつらは?そして論功行賞だよ!
ゾフィーは笑い終わると空高く飛び上がった。
「まっ、魔王軍(魔将軍)からの指示はクロスロード公国の撹乱とアーティファクトの場所のありかを探る役目だったけれど、撹乱だけで十分よね。それにしても─」
ゾフィーは城の反対側を目を細めて見詰めた。
「まさか、別動隊まで読まれるなんて自信失くすわね………」
魔物集めから襲撃まで、大まかな指示は分身体に出していたが、別動隊はゾフィー自身が用意した精鋭部隊だったのだ。それすらも倒された事に少なからずショックを受けた。
ゾフィーはコウモリの翼をバッサバッサとはためかせて飛んで行った。
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同時刻─
「はぁはぁ…………疲れたー!」
「本当に………騙された………」
城の裏手で地面に座り込むグレンとルビーがいた。
「あのジジイめ!何が俺達に城の裏手から別動隊がくるかも知れないから行ってくれだよ!」
「そうね。自国の兵士達の成果を取られたくないから、追い払われたと思ったけど…………強かったわね」
別動隊といっても30体はいたのだ。それもゾフィー自ら集めた精鋭が。グレンとルビーの二人だけではキツかったのは当然である。
「取り敢えず、戻ったらあのクソジジイを殴ってやる!」
「いやー?それは無理じゃない?」
怒りに燃えるグレンに呆れるルビーだった。
そして一夜明けた。
謁見の間に、今回の立役者が揃っていた。
「この度は魔族と魔物の襲来によくぞ対応して撃退してくれた。みなの奮闘があったらこそである!」
国王様が皆を労った。
「それでは今回の論功行賞を発表する!」
王様の言葉にシオンがコソッと聞いた。
「論功行賞ってなに?」
「簡単に言うと、頑張って成果をだした人物にボーナスを上げるよってことだな」
アークが分かりやすく言ってくれた。
「まずは【特級戦功】は『冒険者』シオン!魔物の襲来を報告し、魔族の迎撃に尽力した。そのお陰で罠を張り、被害を最小限に食い止めることができた。文句のない成果である!
シオンには冒険者ランクBに昇格と、報償金50金貨を与える。なお、冒険者ランク昇格はギルドを通して、了承済みである」
「あ、ありがとうございます!」
シオンは深く頭を下げた。
「次に【一級戦功】冒険者アーク!今回、シオンと同じく魔物の襲来の報告と、魔物を罠に嵌める立案など魔族撃退に大きく貢献した。冒険者ランクBに昇格と報償金10金貨を与える。
同じく、冒険者グレンとルビー、敵の30体からなる別動隊を二人で食い止めたこと。その別動隊が精鋭部隊だったことから、同じく冒険者ランクBに昇格と報償金10金貨を与える」
そして、一級戦功にはガラド老師とドーム騎士団長が選ばれた。
こうして、入国して僅か数日ではあるがクロスロード公国を救ったシオンであった。
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